人生
私にはお盆で帰る家もお墓も今は無くなってしまった。 本来なら琵琶湖から数キロの丘の上に両親が眠っていたのだが、管理費が払えず撤去されると5歳下の妹から聞いていた。 私の一つ下の弟も墓標に刻まれる事無くそこで眠っていた。 父は100歳過ぎ迄長生きし…
人生も後半に迫り残りの事を考える様になった。 この歳になると訃報も増え、見送った人も多くなる。 以前の記事でも書いたが、「死」を意識したのは大好きだった叔父の死からだ。 今の様に病院で亡くなり、葬儀業者が全て用意し、棺桶に入った顔を見るといっ…
ある知り合いのフィリピン女性が家族ビザ(査証)で弟を日本に呼びました。 家族ビザでは働く事も出来ませんし、最高でも延長手続きが認められたとして6ヶ月です。 観光や、女性の子供相手をしたりして生活をしていました。 勿論日本語が全く出来ません。 私…
人生も後半戦を過ぎ、自分を振り返って色々と考えてみた。 夢だった職業を目指し幾度もチャンスもあったが、逃してしまった。 十二指腸の穿孔や急性膵炎と、助けが無ければ死んでいたかもしれない病や、交通事故で骨が見えるくらいにえぐられてしまった指の…
私の父は再婚だった為、父方の親戚とはまったく縁が無かったし、会った記憶も無い。 以前も書いたが高校生の頃、再婚という事実を聞かされ3人の腹違いの兄がいる事を知り、ビックリしたものだ。 父は一切自分の生い立ちや親類の事を話さずこの世を去ったが、…
事故や災害に病気、犯罪や過失、そして戦争や紛争と、毎日の様に奪われていく数多くの命。 とりわけ生命に満ち溢れている幼い子や若者達の死は、心が張り裂ける。 残された者の心に浮かぶのは、まだまだやりきれていない人生への悔みや無力感に対する答えの…
人間としての個々の存在の意味は、多様性に他ならないのです。 前記事に書いた人間の武器とも言える「脳」 多用な考え方や、発見、知ろうとする好奇心や未来に対する想像力など、多くあればあるほど選択肢も増え、言い換えれば進化と同じ理屈になるのです。 …
職業だけで、出身地だけで、そして病気だけで差別や見下す時代が日本にもありました。 その人なりを非難するのではなく、本人には全く非が無い事まで責任転嫁させていた現実がつい最近まであり、今も形を変え誰かを傷つけながら根を張り続けています。 ハン…
昨今の世界情勢のニュースを見る度、本当に暗い気持ちになってしまいます。 宗教や民族がらみの紛争も一向に終わる気配がありません。 権威主義と自由主義、独裁国家に民主国家とハッキリとした色分けがグラデーションの様になってしまい、人々は日々の暮ら…
今、若い人だけでなく中高年の人、特に男性に友達がいないという人が増えているようです。 昔も今もそれほど変わらない比率だとは思いますが、やはり今の世の中、人との繋がりに飢えている人が多いとも取れます。 結論から言うと友達がいなくても大丈夫です…
失恋は淡い波の泡のよう 手にする途端に消えていく 思い出の先にある藍い視界が 無理やり自分を際立させ 心を撫でる荒い風が 想いを揺さぶりさらってく ほろ苦い海の水も潤せず 見つめるだけの時の間は 大切な自分だけの 誰もいない心の海 打ち寄せては 消え…
花は 葉っぱに感謝した 立派に育ててくれたこと 葉っぱは 枝に感謝した 光の気配り見事だと 枝は 根っこに感謝した しっかり支えてくれたこと 根っこは 花に感謝した 苦労がやがて実を結ぶ あなたは誰に 感謝した? 誰もが一度は考える自分に対する問いかけ…
見えていたのに見えてなくて、子供が急に道路に飛び出したり、記憶を書き換え、暗示をかけ、嘘がいつの間にか事実になったり。 脳は思い込みと、騙されやすさで、大忙し。 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など人の感覚は、全て脳が分析し処理をしています。 例…
おてんとうさまが恋をした。 夜の お月に恋をした。 夕暮れ お月が出るころに、 あわてて山かげ隠れても、 赤い空見た お月には、 照れてる顔が目に浮かぶ。 おてんとうさまのその想い、 夜の お月を光らせて。 惹かれた お月は昼日中、 少し控えた昼の月。 …