花は 葉っぱに感謝した
立派に育ててくれたこと
葉っぱは 枝に感謝した
光の気配り見事だと
枝は 根っこに感謝した
しっかり支えてくれたこと
根っこは 花に感謝した
苦労がやがて実を結ぶ
あなたは誰に 感謝した?
誰もが一度は考える自分に対する問いかけでしょう。
挫折や焦燥感に襲われた時ならなおさらです。
人類が誕生し生きる為、生き残る為に必死になっていた頃、誰もそんな問いかけはしていなかったでしょう。
自然にあらがう事よりも、学び共に同じリズムで生活していたからです。
やがて集団が社会となり人間関係がその中で生まれ、自分と他人を比べるようになってきました。
そして考えるのです。
何の為に生れたか?と。
答えを先に書くと、「生まれた意味に答えは無い」という事です。
自分の人生に意味付けをしたがるのが人間なのでしょう。
価値があったのか無かったのかと。
人間関係が無ければ、そのような事は考えないでしょう。
比較する対象がいないからです。
無人島に取り残されれば、生まれた意味を考える事よりも、どうやって生き延びるかを考えるはずです。
何故なら生と死の選択に迫られるからです。
人生には限りがあり、誰もが死をもってゴールとなりますが、バトンの受け渡しをしています。
文化、伝統、知恵、教え、永遠の命……。
バトンの表現は違いますが、後世へと受け継ぐ想いとも言えます。
ひとり一人の人生であり、そこに他人関係が関与する余地はありません。
この想いは生きていく為の知識の積み重ねとも言えます。
しかし、バトンを受け渡すあなたがいなければ継がれてはいかないのです。
人は人の為に生まれ死ぬだけです。
この先、地球に知的生物として存在している私達は、これからどこに向かって行くのでしょうか?
他の生物同様、人間も動物であるが故、存続しなくてはなりません。
一人一人が精一杯生きる事が、この世に生まれた人間に課せられた使命であり、意味ではありません。
どんな人間であろうとも、どんな事があっても、いかなる理由があろうとも生き続けなくてはいけないのです。
人間は決して一人では生きていけません。
一見何の繋がりも無さそうに見えても、どこかで人はそれぞれ繋がっています。
脳を発達させ言葉を獲得した私達人間は、ただ単に一人一人の行動(敵から身を守ったり、食物を調達したりする)によっての種の存続に関わっているだけでなく、他の生物よりもはるかに高度な心、すなわち精神の部分で種の存続に大きく関わっています。
あなたのちょっとした一言や出会いが誰かの人生を変えるかもしれないし、あなたの仕事を通して誰かの助けになっているかもしれません。
必ず影響しあっているのです。
よく恋愛もので「私はあなたの為に生まれた」などという言葉が出てきますが、対象はどうあれ、間違ってはいない言葉です。
たった一人の相手にさえ、生きる力になる事の難しさ、そして素晴しさ。
何度も書きますが、人間は生物であり、遺伝子の受け渡し、すなわち種の存続が一人一人の使命なのです。
その為に一人一人が、何があっても生きなくてはならないのです。
子供を産む産まないの問題では無く、人類の宝物である子供達を社会全体で育てるという意味でも、誰もが関わっている事なのです。
愛する人の為。
見知らぬ人の為。
そして自分の為に。
2000年アメリカ映画『ペイ・フォワード (Pay It Forward)』は、「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という社会科の課題を少年が、どんな風に課題を見つけ、答えを出していくかという物語で、多くの人達に幸せの意味を教えようとするけなげな少年を描いた秀作です。
1999年のアメリカ映画『シックス・センス』(The Sixth Sense)で天才子役として名を馳せたハーレイ・ジョエル・オスメント(Haley Joel Osment )の演技も光っています。
日本版「わらしべ長者」の要素も入っています。
良ければ観て下さいね。
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