心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

一歩づつ

私が音楽スタジオで働いていた時に出会った人達は、素敵な経験と、出会いという大きな財産として今も心の中に残っています。

ある日、大阪のタレントさんから自作曲のカラオケを作って欲しいとの連絡を頂きました。

彼女は、アシスタントや講演、本の出版等活躍されている方で、TVで見る歯に衣着せぬコメントでも話題になっていた方でしたが、実際に会って話をすると、穏やかな話しぶりと笑顔が素敵な人で、勝手に印象付けしていた私は後悔し、上辺だけでは人は解らないものだとつくづく思いました。

それからは、大好きなタレントさんになったのです。

その縁で、ある男性の方が自作曲を作っているのでアレンジしてカラオケ制作して欲しいとの依頼があり、即答で「やります」と伝えました。

カセットテープに録音された彼のギターの弾き語りを聞き、自宅でカラオケ作成し連絡をすると、ボーカルも録音したいので家にお邪魔したいとの事で、その方が1時間半かけてやってきました。

勿論ボロアパートの自宅では大きな音は出せない。

二人ともヘッドフォンでモニターしながら録音をしましたが、近所からの苦情も無くほっとしたものです。

制作料と称して多めの金額を出して頂き、貧乏だった私は大いに助かり、飲みに行く事もあり、音楽だけでなく先輩として色々な話を聞かせて下さいました。

当時、美術の先生を生業とし、音楽活動にも挑戦されていた時期で、創作活動という共通点もあり、彼と打ち解けるまでに時間はかかりませんでした。

 

最近、自宅の古いテープをデジタル変換している時に、彼の当時の曲が見つかり、懐かしさと、笑顔の素敵だった顔を思い出し、久々に音楽をやってきた良さと思い出に浸っていました。

 

彼は権藤ミノルという名前で現代美術家であり、割烹や和食料理店でも飾られているほど素晴らしい絵を書かれるアーティストです。

個展を開いたり音楽ライブをやったり、最近は本を出版されたりと今でも精力的に活動されているのです。

権藤さんと最後にお話ししたのはもう30年近く前。

インスタグラムを通じ、連絡を取る事が出来たのです。

会えていなかった時期の苦労した話をされる権藤さんの懐かしい、優しい変わらない声を聞き、ここ数年間、精神疾患で落ち込み気味だった私は、久しぶりに明るい気分のまま床につく事が出来ました。

 

連絡を取りたくて手掛りを探す為ユーチューブを検索していた時、ヒットし、その演奏を見てびっくり。

路上ライブでキーボードを弾きながら歌っていました。

当時の権藤さん、キーボードは全く弾けなかったのですが、その後独学で練習したとの事。

ライブ活動で披露出来るまで上達した努力家なのです。

私はまず楽器としてドラムから入り、当時ニューミュージックと言われたポップ音楽を生み出す人達に刺激され、キーボードをやり始めました。

独学でやってきたので、その苦労は本当によく解るのです。

(注)この絵は、著作権の対象となっています。無断転記は出来ません。

権藤さんのインスタグラムで、上記のような本業のアート作品が見られるので、是非ご覧になって下さい。

「権藤ミノル」で検索すると出てきます。

 


おっさん絵ッセー

あわせて、私も読ませて頂いたエッセイ本「おっさん絵ッセー」

大阪らしいボケと突っ込みの中ににじみ出る、哀愁感がにじみ出る素敵な内容です。

中の挿絵も権藤さんが書いたものになっています。

 

人との出会いは不思議なものです

何十年も話していない人でも、繋がれば遠慮なく気さくに話せる友人がいる事は、とても幸せな事だと改めて思いました。

このブログ「友達がいない⦅本当に必要なのか?⦆」

kenpa.blue

の記事でも書きましたが、何かに向かって一生懸命になる事の大切さは、結果として良い「縁」への架け橋となります。

例え、一生懸命の結果として叶わぬ夢と終わったとしても、過程にこそ意味があります。

人間はどうしても結果ばかりに気を取られ、誰かに責任を負わせたい気持ちが働きます。

罪悪感や不安を減らそうとする心を守る防衛反応で、仕方がない一面ですが、それは自分の問題であり、課題であり、相手の問題や課題にすり替えては前に進めないのです。

一歩づつ、それは正に一所懸命に「生きる」事です。

 

例えば、悲惨な交通事故で子供を失くされた方が無念で、後悔にさいなまれるのは、

一生懸命生きていた我が子の実を結ぶ姿を、絶対に見る事が出来なくなるからです。

勿論、実を結ぶかどうかは誰にも解りません。

が、生きている限りは希望があるのです。

出会いも、運命も、神様でさえ解らない事なのです。

いつ何が起きてもおかしくない世の中に住んでいます。

例え一歩づつでも行程を味わいながら進む事が、どんな形であれ報われると信じています。

何か一つでも夢中になれる事を探して下さい。

ゲームでも、家庭菜園でも、山登り、スポーツ、詩を書く事や映画を観る事でも、何でもいいから一生懸命やり続ける事で、見えてくるものがきっと出てくるはずです。

新たな人との出会いも、新たな視点も必ず財産になります。

 

その為に、

孤独では無く、「独り」になる事です。

そう、人間であるが故の優しさや、思いやり、共感を持ち続ける一人の人間としての「独立」の事です。

誰かがいての自分では無い、己の強さといってもいいでしょう。

一歩づつ一生懸命、何があっても生きる事です。

 

独りでも大丈夫

 

独りは宇宙(そら)を彩る星々で

独り独りが集まって

夜空が奏でる銀河の旋律

 

孤独は海を漂う木片で

孤独同士が集まって

寄せては返す藻屑(もくず)と消える

 

独りは孤独の雨をよけ

濡らすも一時(いっとき)の通り雨

 

孤独は心の隙に付け込んで

内なる声を吹き消す嵐

 

独りなら大丈夫

だから

あなたがいれば

もっと大丈夫

kenpa.blue

当時、二人で制作した、権藤さんのオリジナル2曲をUPしました。

私自身とても思い出深い好きな曲です。

作詞・作曲 権藤さん。

で、ボーカルは私です。

残念ながら本人のボーカルバージョンが見つからなかったのでお許しを。

 

作詞/作曲「権藤ミノル」オリジナル曲

 

つまずく度に 振り返る 

時間の全てが 君の為にあったあの日々

昨日の事も 明日の事も 迷いは無かった 

悔やまなかった 信じていれた

 

あの日と同じ星見つめ つぶやく僕がいる

大人になるってこんなに 辛い事なんだね

 

僕は変わってしまったけれど 

君はどうしているのだろう

涙の跡が 染みついた 

君との別れを綴った日曜日のページ

にじんでしまった 君の名を

口にすれば鮮やかによみがえる胸の高まり

 

あの日と同じ風匂う 疲れた僕がいる

大人になるってこんなに悲しい事なんだね

 

僕は変わってしまったけれど 

君はどうしているのだろう

 

都会のざわめきの中 彷徨う僕が見える

本当の自分自身 見つける旅が続く

 

あの日と同じ雨に濡れ たたずむ僕がいる

大人になるってこんなに 寂しい事なんだね

 

僕は変わってしまったけれど 

君はどうしているのだろう

 

僕は変わってしまったけれど 

君はどうしているのだろう

 

作詞/作曲「権藤ミノル」オリジナル曲「光る海」

覚えているかしら 二人が初めて

甘い口づけ交わしたのは

あなたの大好きな海

沈む太陽が銀色に染まり

まるで映画のワンシーン

光に包まれていたわ

 

想い出がいつもこんな風に美しいのなら

恋する事に臆病になりはしないわ

あなたとの事がたとえ過去になったとしても

ここに来れば光る海がいる

 

覚えているかしら沖行く船に

声を限りに打ち明けた

夏の終わりを告げる海

陽炎に揺れる白いマストには

まるで愛と戯れる

風が帆に抱かれていたわ

 

想い出がいつもこんな風に美しいなら

恋する事を諦めたりしないわ

あなたとの事をもっと深くする為に

ここに来るわ 光る海がいる

想い出がいつもこんな風に美しいのなら

恋する事に臆病になりはしないわ

あなたとの事がたとえ過去になったとしても

ここに来れば光る海がいる

想い出を抱いて

 

(注)オリジナル曲紹介の歌詞の中で使用している絵は、権藤さんのオリジナルを加工して使用しています。オリジナル作品はぜひ、「権藤ミノル」インスタグラムをご覧下さい。無断での使用は出来ません。

 

なお、権藤さんのライブは、YouTubeで「権藤 実」で検索すればLIVE映像も視聴できます。

本人曰く、「一歩づつ」という曲が自分でも好きな曲との事です。

youtu.be

 

記事の中で書いた「独り」に関する内容の第二弾は下記のリンクでお読みください。

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