心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

約束

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中学生の頃、先輩に憧れて体操部に入りました。

朝早くから、夜遅くまで練習していましたが、鉄棒の種目が苦手でした。

それは、鉄棒種目には欠かせない蹴上がり(けあがり)が出来なかったからです。

それを見かねた顧問の井上先生が中一の夏休み、毎日私の為に時間を作って、マンツーマンで教えてくれました。

そして、始める前に先生と約束をしたのです。

「絶対に出来るから頑張ろうぜ!あきらめるな!」と。

そして夏休みの後半、突然コツをつかみ出来るようになったのです。

夏休み明け、先生は私の所に来て「頑張ったな!」と言い、体操用の半パンツをプレゼントしてくれたのでした。

体操部はスポーツ刈りの髪形にしなくてはダメだったのですが、頭に怪我のハゲがある事を知って、

「お前は、長めのスポーツ刈りでもいい」と言ってくれた優しい井上先生との約束は、絶対に守ると、決めていました。

約束が守れたこともそうですが、何より笑っている先生の顔が私にとっての最高のプレゼントでした。

今思えば、夏休みでも忙しい先生が、約束を守る為に毎日付き合ってくれた事は、私の心に深く残り、名前も優しい顔も、40年以上たった今でもハッキリ残っています。

 

幼い頃、祖母や叔父は、たわいのない私の約束をちゃんと守ってくれました。

大人になるにつれ、私の周りは「約束」が「規則」になっていきました。

それは、互いにするものでは無い、一方向からの強制です。

そこには、何の裏打ちも無いただ、そういうルールという言い訳ばかりでした。

規則は、課した相手に責任を取らせるものです。

課す側にとっては、こんな都合のいいものは無いのです。

時代背景もありますが、今もあまり変わっていない気がします。

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出来ない約束は、しない方がよっぽどいい

約束は、飾り物では無く、誓いであり果たす事

約束を破る事は、自分に対する裏切り。

だから

もし、約束を果たせなかったら、素直に心を込めて謝る。

例え、謝罪して相手が受け入れてくれなくとも、それは、あなたへの教訓であり、学びになる。

言い訳は、あなたの約束を、陳腐で上辺だけなモノにする。

 

美辞麗句で使ったり、上辺だけ取り繕う為な約束も、その時だけのその場しのぎでしかありません。

 

沢山の約束なんて出来やしない

痛みと悲しみを知らない約束なんて

これっぽちも届かない

心無き約束の繰り返しは

グリムの三度目に来るオオカミになり

自らをおとしめるだけ

 

ちゃんと約束をしよう。

自分に対する約束でもある「約束」。

声に出さなくても、貫ける大切な約束を。

そんな沢山は出来ないけれど、自分に対する挑戦にもなる、試す事にもなる。

愛するものを守り抜く事でも、やりたい事を実現する事でも、成りたい自分像でもいい。

どうせなら、約束の先に景色が見えるモノがいい。

果たせたとき、笑顔がこぼれるような約束だと、なおいい

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児童虐待育児放棄など、悲しい事件が後を絶たない現状です。

子供を授かる事は、子供が一人で生きていけるまで、見守り、育てるという大切な約束です。

勿論、両親はもとより社会全体の大人達がする、子供達への大切な約束です。

弱い立場、自己主張が満足に出来ない相手を守る事は、人間として、いや生物として必ず果たさなければいけない自然、本能が求める約束なのです。

それは、子供達だけでなく、社会的弱者や障害を持った方へも同じです。

そして誰もが守らなければいけない、唯一の人類共通の命に対する約束です。

約束の裏には優しさと強さが隠れています。

弱い、虚勢を張る、自分本位の人には口先の約束は出来ても、大切な約束は出来ないのです。

 

本当の意味で、人生の中で大切な約束をする相手は自分自身と、後は数人ほどしかいません。

それは、人生の節々かもしれないし、大きな出来事(病気や事故、思わぬアクシデント)の時かもしれません。

 

人は時々、目標や希望を失い、生きている事の意味を自分に問いかけます。

挫折やあきらめが顔を出し「何の為に生きているのか」と。

人生という道は、日々の積み重ねであり、階段を下りたり登ったりしているようなものですが、

必ず、前には進んでいるのは間違いありません。それも100%の死へと。

 

だからこそ、生きている間にあなただけにしか出来ない「約束」を大切な人や大自然と交わし、生きていく糧(かて)とし、生き抜く力に、励みにしていくのです。

誰にでも出来る口約束では無く、あなただけの約束です。

 

約束は自分にもする言葉

「また、会おう」は、来世へと

「忘れない」は、魂の誓い

「守ってみせる」は、命への祈り

「だいじょうぶ」は、勇気の始まり

「必ずやるから」は、戒めとなり

「言わないで」は、慎みを

「裏切らない」は、希望になる

 

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「約束」は一方通行ではありません。

相手の、自分の心の中に灯す明かりなのです。

フッと消える沢山の明かりの中で、いつまでも輝いて消えない明かりが「約束」です。

どれほど時間が経とうとも、その明かりは消える事はありません。

受け継ぎ、次の世代にその明かりを灯すのも、今生きている私達の役割であり、それが約束なのです。

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この世に生まれ、生きていく意味は

そう「明日もここで遊ぼうね」という約束の様なもの

愛している人がいるなら

気持ちをちゃんと伝えましょう

目に焼き付けておきましょう

あなたの優しさが

愛する心が誰かの心の中で生き続けるように

明日、何が起きても

愛する人の記憶に残るように

それがあなたに出来る

あなただけの大切な約束

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長いようで短い人生に

あなたと、遠い約束を交わしたい

いつか、生まれ変われるなら

また巡り合えるという約束を

しっかり、あなたの手を握り

今度は、もっと回り道をして

たくさん景色を楽しめるように

溢れるほど語り合おうと

心残りを残さぬように

刻みながら歩んで行こうねと

 

そして約束はGIFT、言葉の贈り物なのです。

もらって嬉しい顔が浮かぶような、そんな贈り物です。

相手が受け取るか、気に入るかは分かりません。

そんな事どうでもいいからです。

忠犬ハチ公の話が、走れメロスの物語が受け繋がれていくのも、自身に対する約束を守り通した、生き方そのものに対する姿勢に共感出来るからです。

そして、

小さな子供が約束をする時を見れば、解る事でしょう。

叶えてあげたくような、優しい気持ちになれませんか?

 

このブログでも何回か書いていますが、

明日何が起きるかなんて、誰にも解らないのです。

紛争や戦争、災害や病気。

その時になって初めて気付く事が沢山あります。

後悔する事も、無念に思う事も出てくる事でしょう。

気が付いた時には遅いかもしれないのです。

その為に大切なのは、「想像力」を使い、大切な約束を、引き延ばしにしない事です。

それは、自分自身に対しても同じ事です。

そして、上記の様な困難な状況に陥った人達に対する想いを馳せる事です。

決して他人事として傍観してはいけないのです。

「もし?」は、傍観者からは出てこない言葉だからです。

 


アインシュタインの言葉 エッセンシャル版

アインシュタイン

「The value of a man should be seen in what he gives and not in what he is able to receive. 」

『人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。』

 

あなたにとって大切な約束。

それは時を超え、誰かの胸の中でいつまでも残る宝物です。

 

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