心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

人間、生物は、なぜ存在しているのか?⦅牛や豚の命は⦆(4)

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あなたが見ている世界。

スマートフォンやTVも色の三原色「赤・緑・青」の組み合わせで作られています。

ノーベル物理学賞を受賞した、赤崎勇氏、天野浩氏、中村修二氏らの青色LED発光ダイオード)の発明で、薄くて軽いディスプレイが実現しました。

人間の目には、錐体細胞という色を感知する3種類と光に感度が高い桿体細胞で、

色や明るさを認識しています。

すなわち三原色の原理で、色々な色を見る事が出来る反面、

色を識別する、感度が低い錐体細胞が、焦点が合う網膜の中心部分にある為、

暗い中では、色が解りにくいのです。

 

哺乳類、例えば、犬などの大部分の哺乳類は2原色「赤・青」で色を見ています。

種類にもよりますが、人間よりも色の数が少なく見えています。

例えばネコは、弱視であまり色を見るのが不得意な動物です。

 

一方、魚類、両生類、爬虫類、鳥類には4タイプの錐体細胞を持つものが多い為、

人間には見る事が出来ない紫外線も見る事が出来ます。

昆虫は複眼(目が沢山寄り集まっている構造)を持ち、

30000ものレンズで、紫外線まで感知する能力があり、

蛍光灯などの紫外線を出す光に寄って来るのもその仕組みからです。

 

モノを見るという事は、脳の中で信号を処理して、映像として見ています。

進化の中で獲得した色の見る力は、生存の為、

すなわち同種の顔色や、食物を得る為だったり、

敵から逃れる為や種族保存、遺伝子の受け渡しの為に必要だったからです。

 

人間、生物は、なぜ存在しているのか?⦅牛や豚の命は⦆(1) - 心の道標 (kenpa.blue)

「人間、生物は、なぜ存在しているのか?」の中で、

遺伝子の受け渡し、種の受け継ぎの事を書きました。

牛や豚が、人間に食べられる事で、個体の生存時間が短くなったとしても、遺伝子は引き継がれていくという事。

人間も自然の中に取り込まれていて、利用されていると書きました。

牛や豚に限らず、花もまた人間によって、生きながらえている事も書いています。

 

この話をすると、「殺されるためにいるのでは無い」「人間のエゴであり、人間の悪業だ」との見解がありました。

前述の色の話で考えてみると解りやすいので、話を進めていきます。

人間が、多彩な色を見分けられるのは、他の人の顔色や皮膚の色の変化で、感情や健康状態を知る事が出来、果実の食べ頃や敵の発見、自然の中での生き方の学習の為に必要だったからです。

同じように、他の動植物も夜行性や水中等といった環境や、その中での捕食や敵から逃れる手段、そして、繁殖の為に、色を利用しています。

ハナカマキリという昆虫。

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熱帯のラン科の花に集まると考えられていたことから、「ランハナカマキリ」

とも言われているカマキリは、擬態という花にそっくりな色で花に成りきり、

捕食し、幼虫も成虫も紫外線を反射し、紫外線を見ることのできる昆虫にはカマキリと花の区別が難しく、花と間違えて集まってくる虫を捕食していると考えられています。(その他にもある種の物質での誘因作用もあるとされています。)

花も、受粉の為には、虫たちの協力なしでは生き延びていけません。

虫から見た花の色は、蜜がある場所が解りやすいような色をして、引き寄せています。

 

アルビノ(albino)という言葉をご存じでしょうか?

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動物学においては、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体の事で、

稀に体が白い動植物が生まれますが、敵から見つけられやすく、

植物は、光合成が出来ない為死滅してしまいます。

(劣性遺伝で生じた白い個体になる白変種という種類もあります)

珍しい個体の為、人間の場合アフリカ等では、迷信的な呪術の道具として殺されたりする例が多数あり、

神からの罰や不運などとも言われ、差別的な扱いを受けているのです。

逆に神聖なものとして扱われたりと、白色というだけで運命に振り回されているのです。

その他の動植物も、自然界では前述のように生き残る確率は非常に低いのですが、

人間が珍しいといった理由や生物学的な意味での介入で、種の保存も可能になるのです。

 

私達が見ている世界は、あくまでも人間の目を通して見ているだけで、

本当の世界の様子は、動植物によってかなり変わるのです。

人間の為、喜ばせ、楽しませる為だけに、生物界に色があるわけではありません。

逆に、色を利用して人間を引き寄せ、種を存続させている例もあるという事です

 

生物にとって一番の目的は、種を残す事、遺伝子を受け渡す事です。

牛や豚といった家畜も、同じ目的です。

地球上では、数々の動植物が絶滅してきました。

環境の変化についていけなかったり、劇的な地球規模の災害、そして人間が絶滅させてきました。

人間の生息地汚染、らん獲や密猟、開発等、衣食住のあらゆる分野での快適性や利便性を優先させる為、殺されてしまった動植物の種類は、たった一年で数万種類の生物とも言われているのです。

生物が誕生して以来、10%しか生き延びていないとも言われています。

 

人間も自然の中に組み込まれた生物です。

組み込まれている限りにおいて、他の生物が利用しても不思議ではありません。

動物も植物も、微生物まで人間は、品種改良し、自らの生活の為に色々な種を作り出しました。

虫が、風が受粉をする代わりに、筆で人間が受粉させてくれるのです。

敵の心配もなく、餌も運んでくれるのです。

パンダもトキも同じ理屈です。

 

人間だけが、特別な存在では無いのです。

だからこそ、気を付けなければ、大きな代償を支払わせられる羽目になります。

野生動物の捕獲や接触からのウイルスや、永久凍土が溶ける事による、未知なる細菌やウイルスの出現の可能性。

温暖化による、蚊や蟻といった有害な昆虫の生息域の拡大等、もう始まっているのです。

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私達は、肉眼では紫外線も見る事も出来ないし、磁気や赤外線を感じる事も、超音波を発する事も出来ません。

機械の手を借りなければ、情報を得る手段は、虫にも劣るのです。

 

近年、食糧危機という言葉を耳にする機会が増えました。

牛肉1キロの為に、約11キロの穀物を必要とし、その穀物を育てる為に、大量の水、約2.000ℓを使用しながら生産された食事をし、食品ロスで捨てられているこの状況は、何処かで破綻するでしょう。

何度も書きますが、人間も自然の中に取り込まれ、食物連鎖に関係しています。

私達の存在は、そんな危うい綱渡りの上で成り立っています。

もし人間が滅べば、家畜や園芸用の花々は、多くが死んでしまうかもしれませんが、生き延びる為に別の手段を選ぶ事でしょう。

それは、武器になるような大きな身体か、牙や角かもしれません。

植物もまた、虫を引き寄せる色を強化するか、突然変異かもしれません。

さて、人間はどうするのでしょう?

最大の武器は、脳です。

どのような知恵を出し、人間という種を守っていくのか、考えるだけでもため息が出ます。

 

いずれにせよ、この地球を空き家にはしない力が働くと思います。

それは、人間でなくてはならないという保証など有りません。

宇宙の流れから見ると、たわいもない事であり、取るに足らない一瞬の出来事なのです。

 


アインシュタインの言葉 エッセンシャル版

アインシュタイン

「Only two things are infinite, the universe and human stupidity and I’m not sure about the former.」

『無限なものは二つある。宇宙と人間の愚かさ。前者については今は断言出来ないが。』

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目があるのに何も見ず

口があるのに話さない

鼻があるのにつまんでて

耳があるのに聞いてない

きっとそのうち進化して

のっぺらぼうの顔になる

光の自由を失った

人より何にも見てなくて

言葉の自由を失った

人より何にも語れない

香りの自由を失った

人より何にも味わわず

音の自由を失った

人より何にも気が付かない

きっとそのうち進化して

のっぺらぼうの人になる

 

日々の生活の中で私達に出来る事は、「当たり前」と思わない事です。

沢山の犠牲の元に、今の生活が成り立っている事や、紛争や飢餓で苦しんでいる人達に、思いを馳(は)せる事です。

「いただきます」と「ご馳走様」の意味をかみしめながら、命の事を考える時間を少しでも持つ事が、大切だと思います。

それは、自分の存在の意味を知る手掛かりになると思うからです。

 

銀河連邦、太陽系、唯一の青い小さな第三惑星、地球を、何処か遠い所から、薄目で覗いている大きな存在が、きっとつぶやくでしょう

「今度は誰がそこに住む?」って!

 

(注 本文中の数字は、出来る限り情報を集め記しましたが、あくまでも試算であり、正確な数ではありません。)

 

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