私が運転免許を取ったのは、18歳。
まず原付免許で腕試し。我ながら褒めてやりたい一発合格!
それから自動二輪中型を教習所で所得。
20代で普通自動車免許を教習所で所得。。
30代で自動二輪大型免許を教習所で所得。
当時、車の免許は若者にとっては必需品で、彼女を乗せてドライブに行く事が夢!という時代でした。
教習所も沢山の人が通っていました。
ですから、今のように男女問わず優しくて、素敵な教官は、私の経験では…、いませんでした。
女性に対しては解りませんが、教習中、「ダメだろう!バカヤロー!」と暴言を吐かれ、太ももをつねられたり、怒って教官用ブレーキをかけられたり、軽くですが、頭を叩かれたりと、かなりの今でいうパワハラのオンパレードでした。
とにかく、早く免許を取ってここから抜け出したい一心で、頑張り取りました。
と、まあまあ順調に免許を取ったように見えますが、
実は普通免許を取って2年ぐらいたった頃、男女4人、一台の車で河原にバーベキューをする為出かけたのですが、日本酒を二升も飲んでバカ騒ぎをしてしまいました。
当然帰る為に車を、運転しなくてはならないわけで、ジャンケンで負けた、私がする事になったのです。
そして、もう少しで家に着く時に検問に遭い、飲酒運転の現行犯で逮捕されてしまいました。
今よりは厳しくなかった、飲酒運転の罰則でしたが、即、拘留されてしまいました。
捕まった日が、金曜日か土曜日でしたので、身柄の検察送りが出来ないと言われ、警察の留置場に泊まる羽目になったのです。
「運が悪かったなぁ」と警官から言われ、留置場へと。
入れられた部屋には先客がいて、「どうしたんや、兄ちゃん?」と声を掛けられ、私は経緯を説明すると、「あかんやないか!あほやなぁ!」と説教されました。
私は一見怖そうなその同居人のお兄さんに「何でここに入れられたのですか?」と丁寧にお伺いすると「覚せい剤や!」と。
その後も、その人から一晩中説教され、立場がおかしいな?と複雑な思いで泣く泣く聞いていました。
翌朝、留置場に入った方(笑)は解ると思いますが、留置場の部屋のトイレにはレバーが付いていないのです。しかも上半身が丸見え。
要は、凶器に使われるという理由で、用が済むと声を掛けて流してもらうのです。
その後、鉄格子やら床の拭き掃除をやらされて、とんでもない所にいる実感が湧いてきました。
そして、事情聴取後、網の貼られたマイクロバスで検察庁に送られました。
手錠と腰ひもつきで、まさにテレビドラマで見る、あの光景です。
結局、罰金と免許取り消しという刑が下され、やっと釈放されました。
この時、自由のありがたみを、ヒシヒシ感じたのは言うまでもありません。
当時の私は、なんにも後先の事を、責任がある事を考えない、大バカだったのです。
そして、免許が取れない欠格期間が過ぎて、再び原付からの取り直しです。
さすがに、普通免許はお金が掛かるので、一発取り(警察の運転免許センターで、学科と実技を受けて試験まで)でチャレンジする事に。
仮免許を取る為、時間貸しの教習所で練習し、勉強し直してのチャレンジです。
費用は安く済むのですが、運転免許センターでの、仮免許の実技試験には、本当に苦労しました。
何せ、その日に変わるセンター内のコースを覚え、合図や視線のタイミングと、狭い敷地内での動作が、目まぐるしく、反射神経の、テストをされているかのような?厳しさでした。
勿論、コース途中で教官から「はい、終わり!」とミスを指摘され、最後まで走れたのは、5度目の試験を受けた時でした。
走り終えて、「ヤッター!」と思い、車のドアを開けた時、
教官から「残念!ドアを開ける時に後方確認していなかったでしょう!失格!」
いやぁ~悔しかったです。
そして6度目の挑戦で合格し、広―い路上試験も、難なく突破してやっと手に入れる事が出来ました。
もし、過去に戻れるなら「事故や人を轢いたりしなくて、本当に良かったんだぞ!このうすらトンカチ!」「金を返せ!」と自分に言ってやりたいです。
40代に知人からの頼みで、自転車卸の会社で働いていました。
中国からコンテナで届く大量の自転車を、敷地内に運んだり、関東圏の自転車屋さんに自転車を届け、営業もかねてトラックを運転する仕事でした。
そして、約一年半後、私が辞める事になり、新しい後輩が入り引継ぎで色々運転も含めて教えて、会社を去りました。
1年もたたない頃、社長から突然電話が入り、後輩が事故を起こして大変だという内容でした。
詳しく聞いてみると、夕方トラックで運転中、交差点で女性のお年寄りを轢き、死亡させてしまい、逮捕され、禁錮3年で刑務所に入れられたとの事。
馴染みの自転車屋さんの一部の人から「人を轢いたトラックで来るな!」といわれた事。
保証問題やトラック購入で資金繰りが厳しく、倒産するという話でした。
私は言葉を失い、何も話せませんでした。
後輩は、ごく普通の、真面目な青年でしたが、歯車が狂ったことに、私が、少しだけ関与していた時期もあり、あの時、もっと運転の事をきつく指導してやれば良かったと、後悔とため息しか出ませんでした。
飲酒運転は、絶対にしてはいけません。
事故もいつ起きるか解りません。
誰にでも起きる可能性があります。
自分は絶対大丈夫、は決してありません。
車は凶器にもなるのです。
そしてひとたび事故を起こすと、自分だけの問題ではなく、多くの人達の、悲しみや苦しみを生み出すことを、今一度考えて、安全運転して下さい。
また、高齢者の事故も増え、少しでも動作が鈍くなったと感じた時、出来れば運転を控える勇気も必要です。
冒頭の私の情けない、馬鹿な行動を書きましたが、
その「つけ」を払わさせられる事がありました。
後編に書きます。
気を付けていても事故は起きるのです。
加害者にも、被害者にもならないよう、
「だろう」ではなく
「もしかしたら」運転をどうかして下さい。
運転は、いつも命のかかった真剣勝負です。
続く…
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