心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

車の運転は、真剣勝負・前編

f:id:KENPA:20211029172716j:plain

私が運転免許を取ったのは、18歳。

まず原付免許で腕試し。我ながら褒めてやりたい一発合格!

それから自動二輪中型を教習所で所得。

20代で普通自動車免許を教習所で所得。。

30代で自動二輪大型免許を教習所で所得。

 

当時、車の免許は若者にとっては必需品で、彼女を乗せてドライブに行く事が夢!という時代でした。

教習所も沢山の人が通っていました。

ですから、今のように男女問わず優しくて、素敵な教官は、私の経験では…、いませんでした。

女性に対しては解りませんが、教習中、「ダメだろう!バカヤロー!」と暴言を吐かれ、太ももをつねられたり、怒って教官用ブレーキをかけられたり、軽くですが、頭を叩かれたりと、かなりの今でいうパワハラのオンパレードでした。

とにかく、早く免許を取ってここから抜け出したい一心で、頑張り取りました。

 

と、まあまあ順調に免許を取ったように見えますが、

f:id:KENPA:20211029173156j:plain

実は普通免許を取って2年ぐらいたった頃、男女4人、一台の車で河原にバーベキューをする為出かけたのですが、日本酒を二升も飲んでバカ騒ぎをしてしまいました。

当然帰る為に車を、運転しなくてはならないわけで、ジャンケンで負けた、私がする事になったのです。

そして、もう少しで家に着く時に検問に遭い、飲酒運転の現行犯で逮捕されてしまいました。

f:id:KENPA:20211029173313j:plain

今よりは厳しくなかった、飲酒運転の罰則でしたが、即、拘留されてしまいました。

捕まった日が、金曜日か土曜日でしたので、身柄の検察送りが出来ないと言われ、警察の留置場に泊まる羽目になったのです。

「運が悪かったなぁ」と警官から言われ、留置場へと。

入れられた部屋には先客がいて、「どうしたんや、兄ちゃん?」と声を掛けられ、私は経緯を説明すると、「あかんやないか!あほやなぁ!」と説教されました。

私は一見怖そうなその同居人のお兄さんに「何でここに入れられたのですか?」と丁寧にお伺いすると「覚せい剤や!」と。

その後も、その人から一晩中説教され、立場がおかしいな?と複雑な思いで泣く泣く聞いていました。

f:id:KENPA:20211029173501j:plain

翌朝、留置場に入った方(笑)は解ると思いますが、留置場の部屋のトイレにはレバーが付いていないのです。しかも上半身が丸見え。

要は、凶器に使われるという理由で、用が済むと声を掛けて流してもらうのです。

その後、鉄格子やら床の拭き掃除をやらされて、とんでもない所にいる実感が湧いてきました。

そして、事情聴取後、網の貼られたマイクロバスで検察庁に送られました。

手錠と腰ひもつきで、まさにテレビドラマで見る、あの光景です。

f:id:KENPA:20211029173600j:plain

結局、罰金と免許取り消しという刑が下され、やっと釈放されました。

この時、自由のありがたみを、ヒシヒシ感じたのは言うまでもありません。

当時の私は、なんにも後先の事を、責任がある事を考えない、大バカだったのです。

 

そして、免許が取れない欠格期間が過ぎて、再び原付からの取り直しです。

さすがに、普通免許はお金が掛かるので、一発取り(警察の運転免許センターで、学科と実技を受けて試験まで)でチャレンジする事に。

仮免許を取る為、時間貸しの教習所で練習し、勉強し直してのチャレンジです。

費用は安く済むのですが、運転免許センターでの、仮免許の実技試験には、本当に苦労しました。

何せ、その日に変わるセンター内のコースを覚え、合図や視線のタイミングと、狭い敷地内での動作が、目まぐるしく、反射神経の、テストをされているかのような?厳しさでした。

勿論、コース途中で教官から「はい、終わり!」とミスを指摘され、最後まで走れたのは、5度目の試験を受けた時でした。

走り終えて、「ヤッター!」と思い、車のドアを開けた時、

教官から「残念!ドアを開ける時に後方確認していなかったでしょう!失格!」

いやぁ~悔しかったです。

f:id:KENPA:20211029173656j:plain

そして6度目の挑戦で合格し、広―い路上試験も、難なく突破してやっと手に入れる事が出来ました。

 

もし、過去に戻れるなら「事故や人を轢いたりしなくて、本当に良かったんだぞ!このうすらトンカチ!」「金を返せ!」と自分に言ってやりたいです。

 

40代に知人からの頼みで、自転車卸の会社で働いていました。

中国からコンテナで届く大量の自転車を、敷地内に運んだり、関東圏の自転車屋さんに自転車を届け、営業もかねてトラックを運転する仕事でした。

そして、約一年半後、私が辞める事になり、新しい後輩が入り引継ぎで色々運転も含めて教えて、会社を去りました。

1年もたたない頃、社長から突然電話が入り、後輩が事故を起こして大変だという内容でした。

詳しく聞いてみると、夕方トラックで運転中、交差点で女性のお年寄りを轢き、死亡させてしまい、逮捕され、禁錮3年で刑務所に入れられたとの事。

馴染みの自転車屋さんの一部の人から「人を轢いたトラックで来るな!」といわれた事。

保証問題やトラック購入で資金繰りが厳しく、倒産するという話でした。

私は言葉を失い、何も話せませんでした。

f:id:KENPA:20211029173740j:plain

後輩は、ごく普通の、真面目な青年でしたが、歯車が狂ったことに、私が、少しだけ関与していた時期もあり、あの時、もっと運転の事をきつく指導してやれば良かったと、後悔とため息しか出ませんでした。

 

飲酒運転は、絶対にしてはいけません。

事故もいつ起きるか解りません。

誰にでも起きる可能性があります。

自分は絶対大丈夫、は決してありません。

車は凶器にもなるのです。

 

そしてひとたび事故を起こすと、自分だけの問題ではなく、多くの人達の、悲しみや苦しみを生み出すことを、今一度考えて、安全運転して下さい。

また、高齢者の事故も増え、少しでも動作が鈍くなったと感じた時、出来れば運転を控える勇気も必要です。

 

冒頭の私の情けない、馬鹿な行動を書きましたが、

その「つけ」を払わさせられる事がありました。

後編に書きます。

 

気を付けていても事故は起きるのです。

加害者にも、被害者にもならないよう、

「だろう」ではなく

「もしかしたら」運転をどうかして下さい。

 

運転は、いつも命のかかった真剣勝負です。

続く…

 


自動車誌MOOK 世界の自動車オールアルバム 2021年

 

寄付・募金ならプラン・インターナショナル・ジャパン

 

2,500円からご利用頂ける自費の訪問介護・家事・生活支援サービスです。

インターネットの活用により、従来の介護保険外 (自費) の訪問介護サービスより低価格でご利用いただけます。

▼申込はこちら

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKV32+4DRW36+4U7E+5YZ77