心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

人生って何?(2)

f:id:KENPA:20211003172502j:plain

 

歳を重ねると、自分の人生について考えるようになります。

振り向いた時に、何を自分はしてきたのだろうか?と。

そして残された時間に想いを馳せます。

自分がこの世に存在していた事を、残しておきたいと願うかもしれません。

やり残したことが、たくさんあるでしょう。

しかし、この世に存在していることは事実です。

誰かのマネをしたわけでもなく、まぎれもなくあなただけの人生。

あなただけにしか過ごせなかった、大切な時間の積み重ねです。

振り返る事すら出来ずに、突然死んでしまう事もあるでしょう。

この世から去って行った人の想いを、あなたは共に歩き続けなければいけないのです。

 

仏教を始め色々な宗教は「人生」を「苦」用いて表現しています。

生きている事は「苦」すなわち、自分の思い通りにはならない事であり、

生まれる事も、場所も、環境も、死さえも不平等であり、そもそも生きていく事自体が容易では無く、覚悟がいる事なのです。

社会が豊かになるにつれ、その事を忘れてしまい、生(なま)の生き方、人生の在り方を歪(ゆが)めているのかもしれません。

運や宿命という言葉で濁しながら生きていく事は、何処かに、人生に対し諦(あきら)めの様なとらえ方があり、逃げ場を作っているように思います。

「苦」という自分の力ではどうしようもない事から始まる人生ならば、その過程にこそ意味があり、「苦」を前提とし、共存しながら、日々に価値を見い出してこそ、人生という意味があるのかもしれません。

自分の人生は、誰かのせいにしても結局自分の人生であり、

ならば自らの選択とし、主として「苦」の中に一息つけるような安らぎを、生きる糧として持ち、生き続ける事に執着するべきなのです。

 

「苦」は、前世からの引き継ぎではありません。そして次へと引き渡すような輪廻でもありません。

「悪い星の下に生まれた」のは、どうする事も出来ない、思い通りにならない世界に生まれた、誰もが同じ出発点の事です。

何か誰かにその責任を取らせる思考こそ、生を見る力を失ってしまうのです。

そこからは、何も生み出す事も無く、人生という歓喜が欠けてしまい、それこそ輪廻という環に、自らを、自らの手で組み入れてしまうのです。

 

本に例えれば、生まれた時に手渡される本は、ボロボロか金で装飾されている本なのか選べません。

「生」を挟む前世や死後は、巻頭と巻末であり、そのページは白紙なのです。

そこに何を書き込むかは、読み手が考えるものであり、作者、すなわち書き手である「あなた」ではありません。

「続き」と書くか、「始まり」と書くか。

「続く」と書くのか、「終わり」と書くのかは、読み手の自由であり、

作者である、あなたが考える事では無いのです。

 

書いたものを、消す消しゴムなんかありません。

1ページ、1ページが、人生という物語の瞬間で、

ページをめくった瞬間に過去となります。

その瞬間の積み重ねが、「人生」という本であり、その瞬間に色付けする歓喜をもって、只々遊ぶのです。

書き手が書く時が「今」であり、瞬間の中にしか生は存在できません。

 

「人生ってこんなもんだろう」特に若い人たちに、そう簡単に思って欲しくありません。

もし、今苦しくても、辛くても、誰かの、何かの基準に照らし合わせて決めつけないで下さい。

何が起きるか解らない、その事が素晴らしくて、ワクワク出来るからです。

人生という、自分ではどうしようも出来ない壁があるからこそ、乗り越える楽しみや、悔しさを味わう事が出来、その道を歩いているからこそ、穏やかで、笑える日をが訪れるのです。

 

そして歳を重ねたあなたの人生を活かす為に、自分で学んできた様々な事を、これからを担う若い世代に伝えて下さい。

若い時には急ぎ足で見落としてきた事も、歩みが遅くなれば見つけることだって、まだまだ沢山あります。

そんな後ろ姿を見せてください。

きっと後輩たちが、あなたの人生の物語を完成させてくれるでしょう。

f:id:KENPA:20210503104905j:plain

 

星々が輝く穏やかな夜、明かりの点いた静かな部屋の中、あなたは、明かりのスイッチを切る。

多分、人生はそんな風に終わる事なのかもしれません。

 

ルイアームストロングの「この素晴らしき世界 What a Wonderful World」ご存じの方も多いと思います。

歌詞が心に響く素晴らしい曲でB.B.キングなど、色々な方もカバーしています。


ジョー・ブラックをよろしく [DVD]

1998年の映画 ブラッド・ピット主演映画「ジョー・ブラックをよろしく(原題:Meet Joe Black)」の中でも、作曲家のトーマス ニューマン(Thomas Newman)が、この曲を使い(演奏のみで、唄はありませんが)ラストシーンを盛り上げています。

良ければ聞いてみてくださいね。


この素晴らしき世界(SHM-CD)

 

 

【歌詞和訳】「この素晴らしき世界」に幸せになるコツが隠されている!?(What A Wonderful World/ルイ・アームストロング)

 

2,500円からご利用頂ける自費の訪問介護・家事・生活支援サービスです。

インターネットの活用により、従来の介護保険外 (自費) の訪問介護サービスより低価格でご利用いただけます。

申込はこちら

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3HKV32+4DRW36+4U7E+5YZ77

 

 

寄付・募金ならプラン・インターナショナル・ジャパン

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 悩み・苦しみ・迷いへ
にほんブログ村