心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

車の運転は、真剣勝負⦅知らないと事故をする⦆(3)

このブログの趣旨、趣向が異なるのだが、長年車の運転をしてきて、いよいよ言いたくなって、いや書きたくなってしまったのだ。

 

車は生活する上で欠かせない人も多いと思うし、高齢になっても必要としている人達が多いのも良く解るのだが、チョット考えてもらいたい事がある。

運転している人達の中に、まるで事故をして下さいといわんやばかりの人がかなり多い。

2021年の概要・事故発生件数は30万5425件で負傷者は36万1768人、死者数は2,636人(政府統計総合窓口による)減少傾向とはいえ、大切な命が毎年奪われている。

 

まず、車体の外についている様々な灯火(ランプ)は、何の為についているのか?だ。

信号待ちで、信号が変わった途端、指示器を出す輩(やから)

「まっすぐ行くと店に突っ込むぞ~」と後ろから突っ込みを入れたくなる。

「交差点30m手前から出すんだよ!」違反だぜ!

先に障害になるような何もない道でブレーキランプを踏まれる。

「何だ、何なんだ」と考えている時に、急に指示器を出したり、止まったり。

「ブレーキ踏む前に合図出してくれよ」と叫びたくなる。

ムリに入ってきてハザードランプでサンキューって、それは無いだろう!

ハザード出して終わりなら警察要らんでしょう。

元々は車両の危険を知らせる「非常点滅表示灯」という位置付けだが、スーパーの駐車場などで後続車にバックする意思を伝えたり、渋滞の最後尾時に点灯し、後続車に注意を促したりと、様々な使い方が増えてきている。

それはハザードランプの点灯でやってはいけない規定が無いからだ。

やみくもに使う事もいけないが、点灯さえすれば許されるという事では無い。

初心者の方やペーパードライバーの方は、今の使われ方を調べて頭に入れておくのが必要だ。

対向車「ハイビームで眩しいのが解らないのかなぁ?ちょっと考えれば分かるだろう…!」とぶつぶつ。

車のメーター周りにハイビーム表示が必ずあるので、っていうか前を見れば解る事なんだが?

対向車がいなければ、思う存分ハイにしていいから!

もう暗くなっているのに、ライトおろかポジションランプも点けない輩。

バックミラーを見ながら「見えてないぞ~」って言うか、危ないだろう!

最近のトンネル内は明るくなってはいるが、ライトを点けない車も多い。

バックミラーだと車の色にもよるが、見えにくいのだ。

昔の車はメーター類がヘッドランプを点けないと暗かったが、最近の車はメーター類が常に明るく点灯されているので、気付きにくいのも原因かなぁ~。

必ずトンネル内はライトをON!

自車をアピールしないと!

 

灯火類は、自分の車の行動を、他車に伝えるのが目的であり、事前に相手に伝える事で、自己防衛と事故を未然に防ぐ役割をしているのだが、そんな事もお構いなしで走っているのだ。

「あ~恐ろしい!!教習所で、一からやり直してこい!!」と言いたい。

メインの道、優先道路から右左折する時、その先の脇から出てくる車を待っている。

狭くて入れないなら仕方がない。解る。

考えてもらいたいのは、広い道は大動脈と同じ。走行する車が多い時は、出ようとしている車を待ってないで「早く曲がってくれ~」

狭い道では、前からくる車が右折しようと指示器を出していたら、バックミラーで後続車の確認してなるべく譲ってやろう!

その方がどの方向もスムーズに流れる。但しサンキュー事故に注意!

譲ってもらっても、自分の目で周りを確かめてね。

スーパーや給油所の駐車待ち。おいおい入り口で止まるなよ!もっと中に入ってくれ~!

バックで駐車する時もハザードランプを出して 、「何をするのか教えてくれ~」

交差点。右折する車の運転手さん!「もっと中央まで頭を出してくれ~」

道路の中央に目印がある所まで出て行かないと、「後続車の曲がれる台数が少なくなるんだよ~!」

周りの状況をよく見ようよ!自分の事ばかり考えないで!

それに中央まで進む事で死角も減って、歩行者も見つけやすくなるんだよ。

バスの発信を妨げては「法律違反だぞ~」

無理して抜いても、「バスの陰から飛び出してくる人がいても知らないよ~」

緊急自動車のサイレンが聞こえないのか?

交差点を避けて道を開け止まるって、「おいおい習ったろう?」なるべく窓は少し開けて、外の音が聞こえるようにした方がいい。

空気も流れて換気にもなるから。鳥の声も聞こえるよ!

たまに大音量で走っている車を見かけるけど、大丈夫?

海や山に行って、止まってから楽しめば?

前が詰まっているのに交差点に進入して止まるのは、なぜ?

前を見るというのは、目の前の車のケツを見る事じゃないんだけどねぇ

「お願いだからやめて欲しい~!」交差点付近の駐停車!交差点とその端から5メートル以内の場所は、駐停車禁止だぞ~

大型トラックなど全長の長い自動車は、後ろのタイヤから最後部まで、はみ出している車体が長い。

右折ラインに止まっている場合、その車両が右折する際、後ろが大きく左にはみ出す。道が狭いと特にだ!

並走している時や信号待ちで変わった途端目の前に、トラックの後ろが迫ってくるのだ。

トラックが左折しようとしている時も、自車が右折ラインに止まっている時も同じように起きる。

特に狭い道では、大きい車の横に止まったり、走行する時は横の間隔を開けなければ引っかかるんだよ!実際に私も目の前で右折のトラックの後ろが左横の車に当たり、横転したんだから!

右左折する時、それぞれ曲がる前に右や左に寄せるって教習所で習ったろう?

寄せる意味があるからだ。

バックミラーやサイドミラーで、自転車やバイク、歩行者が見やすいようにだぜ!おまけに、バイクや自転車もブロック出来るから安全なんだけど。

例えば左折する時、右にハンドル切ってから左に曲がる輩がいるが、内輪差が大きいトラックじゃないんだし、

トレーラーや牽引車は、左折時は特に左後輪を道路上に納める為、一旦右にハンドルを切る。前方にトラック等がいた場合、後続車は指示器を見て、曲がり終わるまで待機するのが常識です。右にハンドルを切ったから右折と勘違いする事はよくある事

おまけに死角が増えて「危ないぞ~」

それに、そんな車に限ってスピード出してるけど、変わらないよ着く時間!クセなんだろうなぁ?

対向車にとっては、正面衝突される様に見えるのですよ!

解るよ!店舗の駐車場に入れるのがめんどくさいって。

近くに止めたいって。誰かを待っているって。

でも店舗入り口付近に止められると、駐車場から出る時に左右が見にくいんだ!もし事故になったら「責任取ってくれるの?」

カーブミラーを過信しないで!ミラーとミラーの間に死角があるんだよ!

歩行者や自転車は、速度が遅いから死角に入って見えないんだよ!

実際、私の家の近くのカーブミラーでは、約4秒ほど歩行者が死角に入って見えないんだから。

一時止まれの白線って、ここで止まれって事だよ!良くはみ出して止まっていたり、ゆっくりと進んでいる車を見るけど、白線には意味がちゃんとあって、そこで止まってからゆっくり発進しないと事故を起こしますよ!

見通しのいい所ばかりじゃ無いから!日頃からクセをつけないと「やっちまうぜ~」

ビックリしたのは、サイドミラーを格納(折りたたんだ状態)して運転している人!

勘が良くても、それでは死角だらけでしょう?勘弁して下さいよ!

カンガルーバンパーと呼ばれる動物との衝突から車を守る、日本でも主に4WD(四駆)車に以前見られたバンパーで、精悍さや格好の良さで人気があったが最近見ないでしょ?

歩行者と衝突した時に、歩行者にダメージが大きいからなんです。

カッコだけでつけている人、もしもの事を考えるなら外した方がいいです。絶対!

元々、フロント部分は壊れやすく作られていて、衝撃を吸収する役割があるから、おかしな付け方をすると自分も危険になる。

後付けのフォグランプフォグランプ取付に伴うマウント用の部材なども、取り付け方を考えないと、歩行者にとっては非常に危険!「ホントにヤバイ!」

フロントフォグランプ(前部霧灯)の取り付け個数には基準が無いが、同時に3個以上点灯してはダメ。

フォグ(fog)霧の時に使用する目的ですから、光軸(光の射す方向)も下向きで調整されているはず。

やたら眩しいフォグランプを照らしながら走っている輩。「霧なんか出ていないよ~!一度自分の車の前に立って見れば解るでしょっ!」

あと夜間にフォグランプのみをつけて走行するのは、法律違反ですから。

誰もいない山奥でどうぞ!

一方、リアフォグランプ(後部霧灯)、よく後ろの下の方の真ん中についている赤いランプ!

取り付け個数が2個以下でなければならないと決まっているし、LEDで眩しい車が時々いるけど、霧や雪で見通しの悪い時だけ点灯して。

「お願いだから!たのむ!」それに「カッコ悪いぜ~」

「路上駐車しているそこの運転手さん!ドアの開け閉めは、他の車が走っている時にしないでくれ!!」

それと車道側のドアをあけたまま、車内に身を入れてゴソゴソするのは、ほんとやめて欲しいんだけど。

「習ったはずなんだけどなぁ~」それに急に開けると、自転車やバイクがぶつかるからね!

大きいと近くに、小さいと遠くにいるように見える。

これは目の錯覚で、すなわちバイク等は思ったよりも早く近づきますよ。

特に右折時、直進してくるバイクには注意して欲しい。

また車のすぐ後ろを走っていると見えないので、慌てて右折すると人生終わりですから。

 

高速道路や首都高など、慣れていないとかなり神経を使うものだが、ここでもお願いしたい事がある。

合流する為に側道から入ってくる車のスピードが遅い!

合流までの区間は加速ラインで、本線を走る車の速度に合わせるように入ってもらいたい。

不慣れでドキドキするのは解るが、ゆっくり走られると危なくて仕方がない。

また、入って来る車を嫌って右へ車線変更する時は、もっと手前でやってくれ!そもそも車間距離が短いからそうなるんだと思うけど。

首都高でよく見られる道路の構造上、右からの合流がけっこう多い。

トラック等、加速出来ない車が入って来る時は早めに左に車線変更するか、十分車間を開けて走ってもらいたい。

特に、右からのカーブの付いた合流は慣れた人でも危険なんですよ!

首都高なんか、トンネル内にあるから最悪です!しかも加速ライン短いし!

自信が無い方は、ベテランのドライバーの横に乗り予習するか、下の道を走るのが一番の方法。

渋滞時の本線への合流で困るのは、一番先で合流してもらいたい 。早く本線に入りたい気持ちは解るし、とっとと合流して流れやすい一番右車線に入ろうする気持ちも解らないでもないが、ハッキリ言って迷惑!

本線左を走る車が何台も前に入れる羽目になり、余計、全体的にスピードが遅くなるし、イライラもするだろう。あわてて入らなくても大丈夫なんだから。

坂道などで、路側の側壁に緑がかった青色の点滅しているLED。見た人もいると思うが、速度回復誘導灯(エスコートライト)というもので、点滅に合わせて走りなさいというモノ。

すなわち、点灯するLEDのスピードにあわせて速度を出せ!と言っているのだ。

渋滞対策の一環で多く見られるようになったが、知らぬ間に速度が落ちている事を運転手に注意を促す目的で、装飾している訳でも楽しませる為でもありません。

ちゃんと意味があるので、気を付けましょう。

 

その他にも

脇に車を止める際、路上のブロックなどでタイヤの側面をこする人がたまにいるけど、側面に傷が入ると、高速道路でバースト(破裂)の危険が大!点検点検!

空気圧も、意外と盲点。燃費も悪くなるしパンクもしやすくなるから、普段から乗り心地を体で覚えよう!

凹凸のある所を走る時なんかチャンスなんだ。

普段の走行音の違いで解るので、自分の車の走行音を覚えておくのも大切。

特に遠心力のかかる高速走行は、タイヤが遠心力で変形し易いからこれも点検点検

パンクした自転車が重いのと一緒!まあ自転車ならしんどいだけで済むけど。

最近の車は、補助タイヤがついていない車が多い。

自分の車がパンクしたらどうすれば良いか「JAF」頼りにしないで確認しておいた方がいい。

助手席に乗って、ダッシュボードに足を乗せている人。もし衝突したら深刻な体へのダメージを食らう事になりますよ!

例えばTVやソファーでくつろぐといった家の中の環境を車に持ち込む事は、本当にやめた方がいい!

あくまでも車は移動手段であり、非日常であり、それが楽しくもあり、危険を伴っている事でもある。

特に、映像を伴うようなTVやナビゲーション、スマートフォンの車内での扱いは、一歩間違えば人生を左右するような事故に結びつく。

この先完全自動運転技術が進むだろうが、それでも運転するのは人間なのだ。

そして人間は必ずミスをする し、機械も100パーセントでは無い。

機械による補助も、あくまでも補助という意識を持っていないと、何かあっては遅いのだ。

また、車の機能のほとんどが電気に頼っている。

電気が切れると窓も開けられない。

過信は禁物なのだ。

便利さの裏には、リスクが伴う事も頭に入れておいて損はない。

時間帯規制、すなわち登校時間帯には入ってはいけませんという標識の道を走っている人を見かけるが、子供達が安全に歩ける道としての規制で、大人の様にまだまだ予測不可能な行動をする子供達を守る為にある

急いでいる、近道だから、混んでいるから等といった利己主義の言い訳は通じないモノ。

ダメなものは駄目。

 

海や川への転落や大雨が降り、高架橋の下(アンダーパス)等、道路の冠水による車の水没事故も毎年のように報じられている。

電気が使えなくなるので、当然窓も開けられない。

落ち着いて、車内に水が天井ぐらいまで待てばドアは開きやすくなるが、まずパニックになってしまう。

窓破壊用ハンマーがあれば割れるが、無い場合はヘッドレストを引き抜き、支柱の金属棒で割れる。

大災害時は、ナビや携帯も使えなくなる可能性がある。

日頃からせめて東西南北ぐらい解るようにしておきたい。

なぜなら簡単な地図さえあれば役に立つが、方向が解らないと意味が無いから。

住宅の庭はほとんど南向きであるし、住宅やマンションのパラボラアンテナは南東方向を向いている。

勿論、太陽や星が見えれば東西も解る。サバイバルをしろと言っているのではないが、知っていて損はない。

最近は音声ナビが充実し出している。特に初心者の方は、音声によるナビゲーションに慣れるようにした方が良い。ただでさえ、運転に不慣れな上、操作や確認の為画面に目をやる機会を作らない方が、事故につながる確率も低くなる。

仮に時速40kmで走っている車は1秒間に約11mも進む。

1秒間は事故が発生するには十分な時間である

例え迷っても、間違えても道は必ず繋がっている。

時間と心の余裕を持つように運転して欲しい!

 

現役の運転手であり、バイクのライダーであり、歩行者や自転車という立場を経験している中で、鉄の塊と生身の人間では、人間の方がはるかにリスクがあるのは当然です。

歩行者や自転車に過失があったとしても、弱者優先の立場から、重量の重い車の順に責任が重くなります。

考えてもらいたいのは、弱者という視点を見直してもいいのではないかという事です。

道路を利用するものは、どちらかが弱者という立場ではなく、全て交通ルールを守り、同じ権利を持ち、歩行者も違反をすれば加害者になる。

見方を変えれば、同じ道路上の権利として、堂々と歩道を歩き、横断歩道を渡る事が出来るという考え方が本来だと思う。

 

NHKラジオで、稲垣 具志さん(中央大学研究開発機構 准教授)がお話しされていたが、子供に状況判断のエラーが起きているという内容で、子供の横断する際、どのタイミングで横断できるかの調査があり、いわゆる子供の認知機能に驚くべき結果が出たと報告されている。

それは、小学生が大人が思っていて以上に向かって来る車に対し、渡れると思う車と自分との距離が短いという事で、5、6メートルに車が迫ってきても、子供はまだ渡れると思っているという事。

「みんな同じ色を見ている?(2)」

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でも触れたが、見ているようで、実際にはその情報が視界には入っていない場合もある事も頭に入れておくべきで、ましてスマートフォンを見ながらヘッドフォンをしていると、情報を遮断しているのと同じ。

 

今の流行りの車は大きなディスプレーで、カーナビ、ネット、ラジオや空調等、様々な事がタッチ式で操作可能になってきている。

アップデートが容易で、場所を集約できるという利点があるが反面、電気が切れると何も出来なくなってしまう。

最近の実験では、ラジオを聞くという作業で、昔ながらの押し込んだり回したりする物理的スイッチの方が、タッチパネル式よりもはるかに時間がかからない。

すなわち運手に集中し易い事が証明されている。

便利になるのも良いが、ガシャっと音がする昭和の車のラジオの方が個人的には好きではあるが。

 

色々書いてきたが、煽り運転の原因になるキッカケを作ってしまう事柄も含まれている。

勿論、煽ってくるドライバーが悪いのは当然ではあるが、知らずの内にそのキッカケを招いているかもしれない事をもう一度考えて運転してもらいたい。

自分がどんな運転をしているかは、なかなか解らないし、クセも自覚していない場合が多い。

もし、家族や知り合いの横に乗る機会があれば、指摘するべきだ。

高齢者に限らず運転に自信のある人ほど、意外と危ない行動をとっている事がままある。

指摘しにくい事ではあるが、後になって後悔するよりも注意をした方が自分の命も守れる。

 

今回、目に余る運転者に対する思いを書いたが、歩行者も自転車も、そしてキックボードもいつ加害者になってもおかしくない世の中で生活している事を、絶対に忘れないで欲しい。

後で後悔するような事をしてもらいたくないし、何より命は、無くなると取り戻せないのですから

 

事故で、怪我や亡くなるという悲惨な事が起きないよう気を付け、

今日も安全運転で!

 

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