親ガチャというイヤな言葉があります。
容姿や環境を選べず生まれ、スタートラインがハズレという訳です。
逆もしかりで、親が思うような子供を産む事も出来ません。
この言葉から、諦めと噓っぱちの匂いがプンプンします。
みにくいアヒルの子は、実は優雅な白鳥になるという話や、ウサギとカメの話の様に、ゆっくりでも歩みを止めなければ、ゴールには早く着く話など、ぜーんぶ嘘っぱちです。
アリとキリギリスだって、備えの大切さや怠けていると、大変な事になるという教訓も、ぜーんぶ嘘っぱちです。
まして白馬に乗った王子様も、靴を忘れたシンデレラもみーんな嘘っぱちです。
あなたの周りを見渡して下さい。
上辺だけ見せて、本心を隠している人だらけでしょう。
それが一般的な社会の姿です。
アヒルに生れたから醜いなんて事になれば、絶望しかありません。
足が速くて休憩して何が悪い?そもそもゴールなんて何処にある?
冬に備えて蓄える前に、死んでしまったアリは、遊んでたキリギリスより幸せだった?
昔から聞かされてきた、童話なんて嘘っぱちです。
悪者や醜いモノをわざわざ作り出す事で、頭に刷り込みをして、勝手な正義感や美意識を生み出しているだけです。
こんな話を聞かされ育って、一体どんな大人になれというのでしょう?
だから「親ガチャ」の様なイヤな言葉が生まれ、希望を捨ててしまうのでしょう。
子供の運動会も順位を競う事をやめ、皆で一緒にゴールイン!
ウサギもカメもビックリです。
そのまま社会に出ればどうなる?
優劣で、容姿で決まっていく社会が待ち受けているのに?
教えられてきた歴史も、都合のいい様に書き換えられて、しかも年号を覚えても意味が無いことぐらい、誰でも知っているのです。
頑張って蓄えてきたものだって、災害や災難が起きると、一瞬にして無くなってしまいます。
私自身、アルバイトも含め数多くの仕事をやってきました。
転職の理由は様々ですが、新しい仕事を探す為に何度もハローワークに通い、何十回という面接を受けなければなりませんでした。
理由は簡単で、ハローワークでは、男女や年齢での差別をさせない理由から、求人情報に具体的な企業側の求めている人材像が解らず、応募して電話したり、面接で解ったりして、無駄な時間を過ごす羽目になるのです。
「実は女性の方を求めているのですが」「お若い方のみなんですが」「その年齢だと務まらないですよ」と。
まあ、本音と建前といったやつで、嘘っぱちなのです。
フリーペーパーの求人も、経験した全て、求人内容と実際の仕事には大きなギャップがありました。
まあこれも、嘘っぱちです。
容姿は関係ない!内容が大切だ!なんて、本当にみんなが思っている事でしょうか?
背が高くて、イケメンで高収入な人がいいと、心では思っているはずでしょう。
可愛くて、優しそうな顔立ちの女性が、得をしているのを何度も見てきました。
障害のある人を、「普通じゃないね、あの人は!」「だから出来ないいんじゃない?」と陰でゴソゴソ喋っている人も。
追い打ちをかけているのが、ネット社会です。
本当の自分では言えない事を、仮想世界で言わせているのです。
SNSでは、警察の様に正義を振り回し、反撃する奴をとことん追い詰め、平気な顔をして日常生活をしている、嘘っぱちだらけです。
子供の為に親と先生がコミュニケーションをする為のPTAだって、
「低学年でやれば楽」「出来ないという選択肢がない」「仕方がない」
みーんな、寄ってたかって嘘の組織作りをして、体裁を整える事に力を入れて、いったい誰が何の為に、何をするのか、肝心な事を忘れて、やめたいのにやめられない行事の為の嘘っぱちの繰り返し。
多くのイジメ問題が起き、ニュースになってもPTAの役割や存在が有効に働いたなんて、聞いたためしがありません。
ゴミが落ちていない日本?嘘っぱちです。
影で一生懸命片付けている清掃員、収集の方や、ボランティア、近所の人達のお陰で成り立っているのです。
排水溝に集めたゴミや吸い殻を入れている姿を、何度も見ています。
自販機横の缶用のゴミ箱に、植込みの中に、ゴミが沢山入っています。
目の前から無くなれば綺麗になったのでしょうか?
綺麗な町?嘘っぱちです。なぜなら心の中はゴミでいっぱいだから。
みんな嘘っぱちが好きなのかもしれません。
見てくれの悪い野菜を買わないのも、もったいないと言いながら腐らせるのも、
写真を加工したり、食べるものを撮ったりするのも、目の前から見たくないものを排除し、見栄えばかりに関心を寄せるのも、上辺だけの嘘っぱちを求めているのでしょう。
自分で判断できないから、賞味期限の日にちを見、星の数でお店を選び、マスコミやSNSに踊らされて買い続けているのです。
食品大量廃棄よりも、メダルに関心がある国なのです。
昔、某大手スーパーの食料品冷蔵倉庫で、仕分けのバイトをしていました。
一部の食品の製造年月日が、一日分遅くなっているのを見つけたんです。
今は、そんなことは無いと信じたいのですが、こんなもんです!
これも昔の話、某結婚式場で、食べ物を運ぶ仕事をしていました。
バックヤードでつまずき、お皿をひっくり返してしまったんですけど、先輩が拾って「大丈夫だから、もって行け!」って。
それに戻ってきた皿の残った綺麗なヤツを、使いまわすところを見ちゃったんです。
もう、そんな事やってない?と思うけれど、そんなもんでした。
これまた昔、レストランの皿洗いをやっていたんです。
見た目は、綺麗なレストランで、そこそこお客さんでにぎわっていました。
ある日、長靴を履いたらゴソゴソ!ゴキブリが入っていました。
また別の日、大鍋のスープに、天井からゴキブリが落っこちてきたんです。
料理人が、お玉ですくって、ポイって捨てて何事も無かったように、仕事しているんです。
もう、まかないの食べ物は食べなくなりましたけど。
そこは、潰れてしまったんですけどね。
ぜーんぶ、本当の話です。
運輸関連やゴミ処理施設も、監査が入るんです。
簡単に言えば、ちゃんと法律を守ってるかどうかのチェック。
どういう訳か、監査の日を前もって、お役所の人が知らせるんです。
私が働いていたそれらの会社は、監査に備えて綺麗に掃除をし、見られてはマズいものは隠しちゃうんです。まあ、なあなあって感じなんですよ。意味が無いんです。
これは最近の話しですけど……!
嘘っぱちかどうか、もうどうでもいいんです。
やった感を得られれば、丸く収まるからです。それに楽ちんだから!
フィルム式写真の瞬間より、デジタルの加工写真が大好きなんです。
カラオケマシンの点数が高いと上手いなんて、噓っぱちです。
何人も集まってグループを組んで、ハーモニーも出来ない音痴なタレント達の唄を聞きすぎて、
耳がおかしくなっているのです。
だって、本物を聞いていないからじゃない?
本物のミュージシャンが少ないからかもよ?
でも、見てくれが良ければいいんです。歌なんて、ダンスなんて嘘っぱちでいいんですから。
嘘っぱちと知りながら、仮面をかぶり続けているから、偽物に付き合えるんです。
嘘っぱちだから、ごまかしても責任を取らないでいいんだから。
だって噓っぱちは逃げ道だから。
本物が怖いんです。本気だから!
苦しいのは自分だけじゃない!だから負けないで前へ進もう!
でも、やっぱり苦しいのです。
「大した事じゃない」「我慢が足りない」「まだましな方だ」「後ろを見ずに前へ」
解ってるんですよ、そんな事!
どんな名言を聞かされても、どれほど言葉を並べられても、苦しいのは苦しいんですよ。
「相手の気持ちになって考えろ」って言われても、結局は頭の中で妥協しているだけじゃないの?
相手の気持ちが解るなんて噓っぱちです。
自分の事も解らないのに?
仮面ライダーもウルトラマンも、嘘っぱちを堂々とやっているから、本当にいて欲しい存在になるんです。
だって、噓っぱちを隠れ蓑にしていないじゃない?
嘘っぱちだって、本気の噓っぱちだから。
みんなアバターを使い分けてるんだ。
会社、家、近所、学校、ネット。
もしかしたら、夢の中の世界?
この世界が本物って、どうやって証明できる?
みんな、アバターだらけなのに!
でも、
大きな災害や大きな困難が起きた時。
そして本物と出会った時。
その時アバターは使えないんだ。
だって本物は、厳しくて怖くて、容赦しないんだ。
本気だからね。
だから、本当の自分で本気でぶつからないと、
乗り越えられないんだ。
アバターなんか、何の役にもたたないよ。
夢じゃないからね。
肩書も地位も、経験や試練も噓っぱちのままやってしまうと、意味が無いんです。
隠そうとするから、バレるのが怖いから、もっと嘘をつくんです。
権力だって放そうとしないし、逆らう奴は排除するんです。
何処かの国の、お偉い人達を見れば解るはずでしょ!
噓っぱちのままの人生って、悲しいもんです。
本当に生きた証が無いから。
噓っぱちは、周りを巻き込むんです。
だって、一人じゃ出来ないから。
嘘っぱちって孤独なんです。
誰かにしがみついていないと、不安になるんです。
もう気付いてもいいんじゃない?
得たものが、空しいモノばかりである事。
それでも、やめられない自分の情けなさ。
衰える恐怖心に苛(さいな)まれている事。
心からくつろげる、帰る家が無い事を。
仮想の敵ばかり作っている事。
TVやネットに囚われている事。
情報ばかり集めて、惑わされ、踊らされている事を。
もう気付いてもいいんじゃない?
本当の強さや、優しさを。
あなたのやるべき事を。
たった一度の、あなただけの人生で。
嘘っぱちだらけの世界(2)⦅解き放て!⦆に続く…!