心よ、なぜ君は騒ぐ
時に有りもしない事に憂い 憎しみ 怒り
まだ解らない先への不安を先取りし
過去に責任を擦り付ける
君が騒ぐと身体が硬くなり血液が滞る
君を静める事に僕はとても疲れて
穏やかな瞬間の連続を味わえない
ざわめく心よ 暫(しば)しの時間を
人間の心はいつも流動しています。
自分は変わらない、自分は変えられないと思いがちですが、一瞬として同じ自分はいません。
だからこそ様々な問題や、困難に立ち向かえる事が出来るのです。
ですから「自分ってこういう人間なんだ」と決め付ける事は出来ないのです。
決め付けてはいけないのです。
いつも変化し、自由である心の可能性を、自ら狭めてしまうからです。
決め付ける事が出来ない「自分って何？」という定義をあえて問う時、
自ら定義することが出来ない以上、相手を通して過去でも未来でもない、今の自分を見る事しか出来ないのです。
その相手やモノは自分を映し出すリアルタイムのカガミなのです。
例えば偏った見方で相手やモノを見るということは、偏った自分しか見えてこない事になります。
可能性を狭めている自分自身をリアルタイムで映し出しているのです。
ですから時に人は、修行をしたり、自身の見つめ直しをして、その偏った見方を改め、相手やモノと真剣に向き合い、本当の自分をそこに映し出そうとするのです。
出会いや経験によって新たな違った側面の自分を見つける事が出来ます。
それは自身で決めつけていた「自分」では無く、もともと持って生まれたあなたの一面が現れたに過ぎません。
一面です。
一面であるという事は、様々な可能性が潜在してる事です。
ですから狭い範囲で、あれこれと自分探しをしていても意味は無く、
色々な出会いを多く重ね、素直に謙虚に相手と向き合えば、もしかしたら探している自分が見つかるかもしれません。
心は常に流動しているので、
今この瞬間の自分という意味です。
だから決めつけてはいけないのです。
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