自分の事が嫌いにイヤになる事は誰でも感じる感情です。
それは、何より自分の事を一番解っているからです。
誰もが人には知られたくない一面を持っていますし、嫌いになる理由はきっと星の数ほどあるでしょう。
容姿から性格まで、毎日自分と付き合っているから仕方ありません。
この世にあなたしかいなければ心配する事も無いでしょう。
比較する相手がいないからです。
自分が嫌いと思い悩む前にまず考えて欲しい事があります。
まず直接、間接を問わず、誰もが人との関わり合いの中で生きています。
多かれ少なかれ、誰かのお陰で毎日を過ごしています。
たった一人では生きていけません。
例え家に閉じこもっていても、食べ物や服、薬やスマートフォンとキリがないほどの必要なモノ、それらを供給し維持している人達がいないと暮らしていけません。
あなたが病気やケガをすると、災害や災難に合うと、あなたがどんな人だとしても、助ける人達が後ろにいます。
それは、自分が嫌いであろうとそうで無かろうと関係の無い事です。
そう、支えてくれている人達が裏に沢山いるのです。
まずその事をもう一度頭に入れて考えて見ましょう。
自分の性格を直したり、心持を変えたりする事はすぐには出来ません。
アドバイスされてもその通り出来ないから悩んでいるはずです。
逆もしかりで相手も同じで、あなたの前では見せていないだけです。
まして相手を自分の力で変える事は、なかなかできるものではありません。
このブログ記事内で「心は流動している」と何度も書いていますが、何かの局面で思わぬ自分を発見する事があります。
生まれながらに持っている様々な感情が何かのキッカケで顔を出すのです。
すなわち、善に傾くか否かがまず重要になってきます。
何故ならその後の人生に大きく関わってくる事だからです
人間は環境によって大きく影響をうけます。
特に心は、ジッとしていないので不安や引け目、遠慮や他人の目と次々と負の感情が襲って来るでしょう。
そこで持って生まれた感情のどの部分を重要視すべきかが大切になってきます。
もう一度書きますが、負の部分、妬みや恐れ、恐怖、そしてそれが生み出す残虐性やイジメに至る様な感情を誰もが持っているのです。
この事が大切なポイントで、負も正も連鎖していきます。
そう、良いか悪いかは自分の判断で動く事が前提です。
負の連鎖に自分が知らぬ間に陥ってしまう事はよくある事で、やけっぱちになったり、投げやりな気持ちになったりと、自身の状態の不安定さを紛らわせる負の世界は一種の麻薬の様に一時的に快楽をもたらすからです。
しかし、所詮長続きはしないのです。
そして更により強い刺激へと負の連鎖が続いてしまうのです。
そして、人にしても場面場面にしても、まるで砂鉄が磁石に引き込まれる様に負には負が集まってくるのです。
肝心なのは、負から正へと引き戻す力なのです。
以前にも書きましたが、死にたいと思いながら歩いている時、目の前で今にも身を投げそうな人がいると、一緒になって落ちはしないでしょう。
何とか助けたいと思う心が働くはずです。
すなわち、例え消極的な感情の時でも、落ち込んでいる時でも「正」の力はちゃんと備わっているという事です。
では、その負と正の境界線を自分の中でどう決まるのか?
厄介な事に区切りがハッキリしていません。
例えば「嘘」
嘘はダメですが、つかざるを得ない事もあります。
相手の事を考えての事から出た嘘だけでなく、保身や見栄など人間は自身に対しても嘘をつける動物だから更に厄介なのです。
心は常に負と正を行ったり来たりしています。
意地悪い自分を認識しながら続けてしまったり、後悔して陰で泣いたりと、ジッとしていません。
そのグラディーションの様な境目の中、自分が選択する位置の決め方は、「見ていても不快にならないか?」「されると嫌な思いをしないか?」「小さな子供が見ている前でやれるか?」
この基準で判断してみれば解ると思います。
負の連鎖に巻き込まれない様にしなくてはいけません。
「自分が嫌い」とは関係の無い事です。
勇気が無ければ、相手から離れる。
話に参加しない。
聞いていないフリをする。
とにかく距離を作るのです。
見た目で判断したりする人はあなたにとっても「負」になる人で、ましてあなたの中身を理解する事など考えもしない人です。
これも「自分が嫌い」とは関係の無い事です。
そしてもし好感が持てるような人が出てくれば、近くに行けばいいのです。
話す勇気が無ければ、少し微笑むだけでもいいかもしれません。
意地悪な人と一緒にいるより、一人でいる方がよっぽどマシです。
どうしたら「自分が嫌い」から抜けられるのでしょうか?
例えば、恋愛から結婚した当初は、相手の欠点を見ない様に、また簡単に許せる気持ちの方が大きく、何より傍にいてくれるだけの事で頭がいっぱいになるでしょう。
しかし、いつも同じ屋根の下で顔を合わせる時間が長くなると、お互いに嫌な部分や欠点が頭を持ち上げてきます。
大好きだった相手が不愉快な相手として映ってしまうのです。
すなわち、誰でも他人から見れば、状況や環境、言動の中に嫌な部分が隠れていて、何かのキッカケで顔を出すかもしれないのです。
負の連鎖が始まると離婚する事になるかもしれません。
同じように常に嫌な自分と付き合っている訳ですから、離れる事も距離を置く事も出来ません。
イヤな嫌いな自分から抜け出す事より、まずそんな自分がいるんだと認識する事です。
裏返せば嫌な部分を解っているという事は、弱点を把握しているという事です。
そう、自分の事を許せる自分でいる事が大切になってきます。
だからこそ、負の方に引っ張られない様にしなくてはいけないし、また嫌いな自分を隠す必要もないのです。
自分が嫌いで
否定して
嫌気がさして
見失う
苦は執着の裏返し
自身を型にはめ
はみ出しを許さない
澱(よど)む心が
在りもしない
見知らぬ誰かの
理想を追いかける
負の連鎖に巻き込まれないよう、正の連鎖に加わる様にすれば心も落ち着いてきます。
容姿や欠点のあら捜しをする人達と一緒にいる必要も無ければ、そんな人間になる必要もありません。
それは、あなたに決定権があり、誰も干渉出来ません。
あなたは、あなたです。
自分がこうありたいという気持ちを持ち続ける事です。
もし、あなたが他人に対し嫌な事をすれば「負」の連鎖の始まりとなり、抜け出す事は難しくなってしまうでしょう。
一生、自分と付き合わなければならないのですから、どうせなら他人の目よりも自分の目を大切にし、視野を広げる方が眺めも良くなります。
どうしても他人との関係性の中で悩む「自分が嫌い」という気持ち。
本当は嫌いでも好きでも、どちらでもいいのです。
ムリすればボロも出るし、心も折れます。
解決法を読み漁ってもその時だけで、また元の状態に戻るでしょう
ただその気持ちを、自身に対して言い訳に使ってはいけないという事と、それが原因で負の連鎖に巻き込まれているという錯覚に気を付けて欲しいのです。
前述の様に、「負の連鎖」と「自分が嫌い」は連動していません。
あなたは、唯一無二のあなたです。
あなたが傾く方に、人も考え方も集まって来るのですから。
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