「劣等感は悪いものだ」と植え付けられていませんか?
「あなたは、誰?」と聞かれたら、「学生」「会社員」「商売人」「〇〇の夫です」と答えるかもしれません。
では、その肩書を取り除いて「あなたは、誰?」と聞かれたら、残っているのは「子供がいます」「独り身です」「どこにでもいる中年のおやじかな?」……
でも、それでは答えにはなっていません。
誰かから見た「あなた」でも、何かをしている「あなた」でもなく、
ここにいる「あなた」という存在の事で、「あなた」は「あなた」です。
誰も「あなた」にはなれないし、「あなた」の代わりは出来ないのです。
生きていく中で、「あなたは誰?」と自分に問いかける事は、ほとんどないでしょう。
集団で営む人間の在り方の中、「あなた」は、何かに属した価値を持ちたくなり、
意味を持たせ、誰かの作った世界観に合わせようとします。
意識が向けられている限り…です。
そこにはあなた以外の人がいるから、対象物があるからです。
当然です。
劣等感や、コンプレックスもその中から生まれます。
持っていて当たり前で、むしろ持っているのが普通の事です。
特に、若い時は周りの人達と比べ、自分にはない、備わってはいない性格や容姿にどうしても目がいきがちになります。
持っていなさそうに見えている人でも、誰もが、程度は違っていても、劣等感やコンプレックスはあるのです。
そして
一部の人達から、たちの悪い「優越感」が生まれ、常に満足感を得ようと、相手に劣等感を植え付けようとする負の連鎖が始まり、繰り返されているのです。
「劣等感」は、「優越感」と同居したがるのです。弱い犬が吠えるのと同じ事です。
差別や民族主義など歴史を見れば、誰にでも解る事です。
ネットでは、克服法やそれをバネに変える方法などが溢れています。
あなたが見たり聞いたりした方法で、克服し前向きになれるなら良いでしょう。
しかしそれが出来ないからこそ、これだけ多くの解決法が出回っているのです。
出来る人は、言われなくても克服しているだろうし、簡単に出来れば、それはたいした事では無かっただけです。
頭では解っていても出来ないから、悩んでいるのです。
劣等感やコンプレックスが一瞬でも気にならなくなった時の事を考えてみて下さい。
それは環境が変わった事が大きな要因の一つだったことを。
深く大きな心を持つ素敵な人達との出会い。
自分の存在など気にもしてくれない素晴らしい景色。
あなたは、「もうそんな悩み、どうでもいいや」
というよりも、考えてもいなかったはずの時間です。
それが、その場限りであろうとも、そんな経験や積み重ねが、
あなたを解き放つのです。
けれども、
あなたは取り巻く元の環境の中に、再びうずもれていくのです。
つらい現実です。
考えてみて下さい。
今のあなたがいる環境が、いつまでも続く保証が無いという事を。
あなたを取り巻く今の環境。
近年も大災害が起き、避難生活をする事になった人も大勢います。
パンデミック(感染症が短期間に世界的に発生すること)による、失業や収入の減少。
授業や職場での対面の減少と、いつ何が起きるか誰にも解りません。
劣等感やコンプレックスで悩んでいる場合ではない状況に、いつなるかは誰にも解らないのです。
まして平穏な世界が保証されているわけなど、世界中のどこにもありません。
劣等感やコンプレックスなんて、どうでもいいのです。
劣等感やコンプレックスには、罪はありません。
あなたに必要なのは、「想像力」です。
誰かから答えを聞く必要もないし、
お金もかかりません。
思い描くことが出来る頭さえあればいいのですから。
想像してみて下さい。
小さな世界観の中で、井戸の中の蛙のように、もがいて閉じている事を。
あなたが、あなた自身で答えの出ない押し問答をしている事を。
あなたを苦しめる、あなたが生み出している感情が潜んでいる事を。
大切な時間を、見逃している事を。
想像してみて下さい。
毎日あなたの事など、気にもしない朝日の事を。
あなたの都合など考えずに降る雨を。
とんでもない災害が起きるかもしれない事を。
明日もちゃんと、家に戻れる事を。
想像してみて下さい。
あなたを大切に思ってくれている人の存在を。
過ぎ行く時間が、あなたを変えている事を。
二度と過去には戻れない事を。
劣等感やコンプレックスが、偉大な人達を生み出した事を。
想像力は、「創造力」になります。
あなたが、新たな「あなた」を創造してくれるのです
だから、
あなたには、あなたの事を一番わかる「あなた」が必要で、
あなたが、いるだけでいいのです。
劣等感やコンプレックスなんて、どうでもいいのです。
そしてあなたは、こう話すのです。
「あなたは、誰?」と
「だから、それがどうしたの?」と。
もし、あなたが劣等感やコンプレックスを気にしなくなった時、
気を付けて心を見張っていて下さい。
「優越感」が顔をのぞかせないように。
もし、
「優越感」が表に出てきたら、元のあなたに戻ってしまう事を。
たくさんのものを失う事を。
ポール・ポッツ(Paul Potts)イギリスのオペラ歌手の、2013年のイギリス伝記映画
『ワン チャンス(One Chance)』は、容姿に自信の無かった、
オペラ歌手を目指す青年のサクセスストーリーです。
ちょっとお涙頂戴的ではありますが、勇気が出る、楽しめる映画ですよ。
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『とにかく早い者勝ちっ!』
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