「甘かった!」こんなにもお金が掛かるとは思いませんでした。
公立や私立高校を問わず、国や県の補助制度があるのは知っていました。
息子が3年になる頃から、この制度を利用し進学させようと思っていたので、少し安心していました。
また、先輩ママさんからも「制度があるから、公立も私立もそれほど変わらない」と聞いていたので、何とかやっていけるだろうと思っていたのです。
息子は滑り止めとして受けた私立校には合格し、公立校の入試を受ける数日前にコロナの陽性者になってしまい、救済制度の追試で受ける事になってしまいました。
本試験の答え合わせで手ごたえを感じていたようでしたが、追試では塾でも把握できなかった問題に悩まされ、結局不合格になってしまったのです。
息子は、我が家の経済状態の事を考えて、公立高校に絶対に受かって見せるとと思っていたらしく、かなり追い込まれた様子で「本当にごめんなさい」と涙ながらに話すのでした。
彼の悔し涙は、見ていて親としても辛い思いで、「気持ちを切り替えよう」というのが精一杯でした。
もし、コロナ等病気やケガで公立高校入試が受けられない時は、追試に備えて私立校にその趣旨を早く連絡しておかないと、不合格扱いになってしまうので気を付けて下さい。
以下は公立高校の追試を受け、通常よりも合否が遅れた場合の私立高校進学日程という事で、急がなくてはいけない事が沢山あった我が家の事例です。
気持ちを新たに私立高校入学に向け動き出すのですが、3月すぐに入学金の納付が必要になります。
私達の場合240.000円支払いで、このお金に関しては、カードでの支払いも可能でした。
分割も可能だったので助かりました。
その後、入学前の期間に制服や体操服の採寸が学校で行われ、通学用の靴は、その場で現金払い。
希望購入靴も、サンプル写真が前もって配布されたのですが、探すのが大変なので結局その場で購入しました。
靴だけで総額13.600円になります。
冬用の服は入学式前に代引きの宅配で支払う事になります。すなわち現金払いという事です。
女子もトータルでは、ほぼ似たような値段になると思います。
学校によっては校則等が緩やかなところもありますが、息子の高校は靴下や、ワイシャツやベルトまで指定となっていて、月に1~2回学校によるチェックもあります。
「パンツも指定か?」と冗談を言ったくらい、何から何まで指定されたものです。
特にワイシャツは最低、夏冬とも3着は用意しておかないと、アイロン等で負担が大きくなります。
また、その方が長持ちするので、結果的には良いかもしれません。
特にこの時期、身長が伸びたりしますから、採寸時のメーカー担当者の話を鵜呑みにしないで、よく考えて購入して下さい。
私の場合、服装関係で、
冬用が82.704円(入学式直前支払い) 体操服が26.700円(3月末代引き支払い)
夏用が26.499円(5月中ほど代引き支払い)
通学の事も考えなくてはいけません。
電車なら定期券の購入(学校から書類が渡されます)
息子の場合自転車での通学だったので、新しい流行りのクロスバイクを約45.000円(防犯登録等)で購入。保険加入は義務となっているのですが、自転車屋で入ったり、学校からの保険案内パンフレットで入るとかなりの出費になります。
「サイクル安心保険」だと、年に1.400円ほどで入れますのでお得です。
今加入している生命保険など付帯項目で、カバーされているかの確認してから決めるようにしないと、無駄な出費になります。
後から分かった事ですが、通学カバンは指定の手提げタイプで、それ以外は許可されませんでした。
ですから学校側からカゴをつけないと許可しないという事です。
クロスバイクによっては、カゴの取付が出来ないタイプや、カゴ専用のフレームが必要になり、約5千円ほどの出費になります。(ママチャリは安く付けられます)
自転車通学ではレインコートも用意しておかないと、傘では当たり前ですが自転車通学は出来ません。
また校則による身だしなみの縛りがある高校では、頭髪や色、ピアス等馬鹿げた検査があるので、息子は散髪にいく事になり、ここでまた出費です。
学校から総合保険加入の案内もありますが、既に他の保険に入っている場合、考えてから決めて下さい。
もし、子供さんが保険等に入っていない場合は、各種共済保険(国民、県民共済等)が安くお勧めします。共済なので少額ですが、還付金もありますよ。
その他電子辞書購入等の案内があります。
電子辞書も、学校仕様という名目ですが、どんな仕様かは書いておらず、通販では同じタイプだと3/2の値段で買えるものです。
ただ、よく読んでみると「任意購入」と書いてあり、危うく買わされるところでした。
後日タブレット端末も買う事になるので、個人的には必要は無いと思います。
兎に角、資料は穴が開くほど読んで、無駄な出費をしないようにして下さい。
ここまでが入学前の段取りとなります。
4月入学後に教科書販売があり、履修科目で、音楽か美術かの選択で少し差が出ます。美術の方が少し高くなります。
息子は美術選択して21.728円の現金支払いとなりました。
その後、4月分授業料の支払い452.300円の口座引き落としがあります。
修学旅行代に関しては、後述していますが変動する可能性があります。
諸費の中でタブレット代が含まれている為、金額が大きくなっています。
その他の内訳は、
模擬試験といった学習関係や身分証明関連費、健康診断、ロッカー代、防災用品などです。
息子の高校は、届け出口座からの一括引き落としとなり、この時点では国や県の補助の手続きは始まっておらず、割り引いての金額ではありませんので多額の出費が待っています。
学校からの申請によって、審理され差額が戻ってくるのは11月か12月頃になるとの事でした。
学校によっては電子申請形式で、スマートフォンやパソコンにある程度慣れていないと、一苦労する事になります。
親の経済状態確認の為の手続きは、マイナンバーカードで短絡できます。(カード読み取りのスマートフォンが必要になりますがマイナンバーだけで登録も出来ます)
書類申請や職種によっては煩雑な書類も必要となりますので、早めに必要書類を用意しておくことが大切です。
(申請期間が意外と短いですから)
また私の場合、親の収入は昨年では無く、例えば令和4年申請の場合、令和2年度分の収入で補助額が決まるという事でした。
都道府県によっては違いがあるかもしれませんので、失業や病気された方などは、注意が必要ですから、予め各市町村で確かめる事も大切です。
2年生での修学旅行の説明会がありますが、私立の場合海外か国内かの選択をする所もあります。
息子は始め海外(アメリカ)選択をしていました。
日本に比べ治安が悪い事もあり、移動等はバス等での集団異動で行く場所も限られており、ホテルも比較的治安のよい場所となる為、移動に時間がかかります。また行き返りの時間もかなりのロスになる上、約40万円かかり経済的にも大変です。
その点国内だと、14万5千円ほどで、自由行動やテーマパークにも行けるという事で、国内を選びました。
「大学生になってからでも行ける」と言っていた息子ですが、もしかしたらお金の事を考えての決断かもしれないと思うと切なくなりました。
ただ、保護者への学校説明会は、長い校長のあいさつやツアー会社の話など実のある話は無く、特にコロナの影響でどうなるか解らない状態での説明では、ツアー会社も模索段階で良い話はしますが、結局どうなるかは判らないという状態の話でした。
予め配られている日程表で解るので、ハッキリ言って行っても時間の無駄でした。
今の為替状況では、円の価値も下がっている上、飛行機に関わる様々な値段が高くなっているので、海外選択はかなり厳しい状態であるのも確かです。
この高校の場合、海外旅行を選ぶと、ツアー会社のサイトからの一括や分割支払いをするとの事で、手間がかかりそうです。
学校によって違いますが個人用のタブレット(iPadやクロームブック等)を使用する事になりますが、息子はコロナの影響で、学級閉鎖になった為オンライン授業で使いました。
が、印刷する必要書類があったので、幸い我が家ではプリンターがあり出来ましたが、無いと「手書きしろ」との無茶な先生からの指示があり、大変な事になります。
あらかじめWi-Fi環境を整える必要とプリンターがある方が良いかもしれません。
USBメモリーやSDカード経由で印刷できない場合もあるので、
★端末のタブレットとプリンターをUSB端子同士直接ケーブルで繋ぐ方法
★プリンター自体がクラウド(グーグルドキュメントやドライブ、アイクラウド等)対応しているプリンターを購入すれば、Wi-Fiを使い共有出来、印刷可能です。
(同じWi-Fiを使用する事が条件です)
★パソコンがあれば、グーグルで生徒が自宅パソコンでログインすれば、学校の支給された端末(タブレット等)とクラウドで共有できますので、すぐに印刷できます。
親の会社のPCとプリンターからでも印刷出来ますが、許可をとってからにして下さいよ。(笑) その際、子供からグーグル用のアカウント名とパスワードを聞いておかないと出来ません。
生まれながらに、ネット環境にいる今の子供にとっては、そう難しい作業ではありません。
(家庭で印刷の必要があるとは限りませんので、先生に聞いて確認して下さい)
その後の出費は5月頃から部活動によって変わってきますが、息子はバスケットボール部に入る事になり、ユニホームなどの備品購入です。
個人的にも、ボールや靴下、空気入れや個人使用のシャツ数枚やトランクスにシューズも用意した為、学校からの請求以外にも出費が必要となりました。
息子の場合、学校からの購入に加えて個人的にプラス2万円ほど掛かりました。
学校からのバスケット部の費用は45.980円かかりました。勿論現金払いです。
5月に入ると民間塾指導による学校での講習、例えば英語関連や大学受験に有利と書いてあった数学検定の案内があり、それぞれ5千円~1万円ほどかかりますが、子供さんと話し合い、必要なければ断っても大丈夫です。
大学受験等、十分話し合い、必要ならば補習として行われますので、塾に通わせるよりも安く済みますので、考えどころです。
そして注文しておいた夏服が代引きで届くので、現金が必要になります。
この頃、リュックタイプの通学カバン販売の案内が来ます。
これは任意なので、重いものを入れたりする必要(部活等)があるなら、購入した方が良いかもしれませんが、部活によっては、部活用のカバンも購入する事になるので代行出来ますから、よく考えてから買って下さい。
要するに汎用の市販品は使用できないという、時代遅れの校則で振り回されます。
私の場合、リュックがあるなら自転車のカゴを買う事も無かったはずですが、入学前や入学後にリュックの話は一切聞いていなかったし、案内も無かったのです。
1月頃から色々と補助金や奨学金などの情報を集め、早めの準備をしておくことを強くお勧めします。
特に提出期限が過ぎると、手遅れになってしまうので気を付けて下さい。
制度によっては、親切に国や役所から案内があるわけでは無く、あくまでも自分が動かないと解らないことだらけなので、早めに市町村役場で、どの様な制度があるのか聞きに行く事を忘れないで下さい。
市によっては「奨学金貸付制度」がありますが、あくまでも貸付、借金となります。
私立高校の場合、私の市では4月と10月にそれぞれ9万円の振込(最初の授業料支払いには間に合わない)となります。
すなわち、月額1万5千円支給という計算です。
気を付けなければいけないのは、申請は3月末までで、期限があまりない事です。
中学校で、卒業見込みや推薦書等の書類も入手する事になるので、気を付けて下さい。
そして、この制度はあくまでも生徒の借金となる為、本人名義の口座を作らなければいけません。
我市では、郵便局はダメで、指定された数種類の銀行で口座を開設しなくてはならないのです。
本人が同行しないと口座を開くことが出来ない銀行が多いので、制度を利用の有無を考えるより、早めに作っておいても損はないと思います。
連帯保証人は親でも可ですが、生徒の借金になり、卒業と同時に返済が始まるので、十分考慮してから利用して下さい。
ちなみに返済は、卒業半年後から最長10年均等払いで、利子はつきませんが遅延金は発生します。
また「入学準備金貸付制度」がある市町村もあり、最終受付締め切りは、私の市では数回にわたり申請時期があり、最終は2月末となっていました。
保護者の収入や卒業見込み書類など、提出するモノが多くありますので、検討するのであれば早めに行動して下さい。
入学金を収める前に振り込まれます。
私学の場合50万円の貸付で親以外の保証人が必要となり、収入による審査期間もありますので、各市町村で制度の有無と詳細を聞いておくのも良いかも知れません。
これも借金ですから気を付けて下さい。
1年生の10月より1万円の支払いが始まります。
ただ、民間から借りるよりは利子もつきませんので、十分検討してからにして下さい。
私立高校の事と関係ありませんが、児童手当が無くなりますので、家計を維持するように計画する事も頭に入れておいて下さい。
また、一部の市町村以外、高校生から医療費が有料になります。
コンタクトや眼鏡、ニキビや歯の治療など、無料の間に出来るだけ治療しておくことも忘れないで下さい。有料化になれば、初診料などもかかったり、薬代も馬鹿になりません。
高校生活が始まり、部活等で行く時間も無くなってしまいます。
中学生の間に出来るだけ、済ましておくことをお勧めします。
最後に、子供達は公立高校を落ち、私立学校に行く事だけでもストレスになっています。
思い道理にいかなかった事に加え、新しい環境で友達が出来るか?イジメられないか?また子供なりに金銭的な負担も考えているのです。
つかず離れず、暖かい目で見守ってあげて下さい。
また、不登校になる事も考えられます。
そんな時はムリに行かせず、休ませてあげて下さい。
親の事を子供達は意外と見て、感じ取っていますので、明るく接してあげて下さい。
失敗や挫折から学ぶ事はとても大切な事で、将来の事を考えるあまり、余計な口出しはかえって逆効果になります。
どうしても、お金の事を考えがちになりますが、まずは子供優先で、生きていてくれるだけで幸せだと、改めて感じて欲しいのです。
今を大切にしてあげて下さい。
子供達は、あっという間に大人になりますから!
追記
授業料は私の場合、入学した年の12月に3ヵ月分が振り込まれましたが、次の年1月にまた3ヵ月分の引き落としがありました。
ですから、振り込まれても下ろさない様にしておかないと大変な事になります。
また、施設設備費と環境維持費、入学金は1学年の3月中頃振り込まれるとの事で、4月の2年生になる時にまた請求があります。
親の収入、個人によって補助金額も違ってきますが、振り込まれてもキープし、手をつけないようにして下さい。
国や都道府県によっても多少違いはありますので、事前に確認して下さい。
兎に角、最初にお金がかかり、戻ってくるまでに時間がかかる事と、例え補助金の振り込みがあっても安易に手を付けない事です。
事前説明会や先生に校則についてよく聞き、把握していく事も大切です。
学生服が「カッコイイ」「可愛い」の裏でかなりの出費が必要な事と、校則によって縛りがあるので、通学手段や保険、カバン等の持ち物などで無駄になってしまう事も多いのです。
本文中にも書いた、自転車保険は家族全員という付帯付きもあります。
言い換えれば親が入っていると子供は入らなくても良い場合があるという事です。
無駄のない様にして下さい。
また成長期なので、服は大きめが良いと思います。
私の息子の場合、1年もたたずに制服の上着の袖が短くなってしまいました。
業者に直しを依頼すると1万円の出費になる事もあります。
制服に限らず、必要な服装にはお金が多くかかるので、注意して下さい。
お子様にとって素晴らしい学校生活となります様に!