昭和の頃では、お見合いやおせっかいな人達がいたおかげで、年頃になると恋愛対象や、結婚する相手を見つける事は、今よりも少しは楽だった。
今は恋愛相手も、異性だけでなく様々な形態になり、対象になる人達の人口も減り、晩婚化も進んで、おまけに、社会も不安定で、なかなか出会う機会や、恋愛から結婚に至るハードルも高くなって、若い人達にとっては、受難な時代だといえよう。
特に経済的な理由で、その機会すら与えられない人も多く、一人暮らしや、親との同居が長い人も増えている。
経済格差社会では、特に男性にとっては厳しい状況で、働き手の多くが中小企業に勤めており、派遣扱いも多い中、普通に家庭を持つ事も難しいのが現状だ。
自分を振り返ると、夢見のプー太郎(今では死語?)すなわちその日暮らしの様な、昭和の時代にはあまり居なかった部類で、結婚など頭の隅にもなかった。
同様に、私と同じように生きてきた友人達は、今でも独身が多い。
勿論、彼らが恋愛や結婚をあきらめていた訳では無く、時代が恋愛や結婚対象としては論外としていたからだ。
経済的な事で、無理だと思った事があるのも事実で、それを理由に結婚できないなら、その方がマシだとも思っていたからだ。
当時も3高(高学歴・高身長・高収入)という条件が頭をよぎっていて、どの項目にも当てはまらない私には、夢の様な世界であった。
反面、人間性の力が、すなわち優しさや心の広さが、いずれ運を招くという事も信じていて、今の自分に運が無いのは、「それだけの男だった」という何とも情けない理由を付けて、自身を慰めていたものだ。
私が今のフィリピン人の妻と出会い、結婚できたのも偶然の重なりの様なモノで、経済力一つとっても日本の女性から見ると、明らかに対象外だったし、年齢や容姿でもプラスになる要因にはならなかった。
もし、友人の誘いでフィリピンパブに行かなかったら、ずっと独身でいただろう。
もし妻が他のお金持ちの若い男性をフラなかったら?そんな偶然や運が今を作っている。
今になって思う事は、
頭でどんなに考えていても、何もしないと何も起こらないという事と、
自身が動けば、出会いは必ず誰にでも訪れるという事だ。
そして、何かの理由を付けて諦める事の愚かしさだと思う。
選択は、必ず自分でするもので、その為には行動が絶対条件になる。
結果、どの道を選んでも、それは自分の選んだ答えに沿うモノであり、
考えが変わったなら、行動を起せばよいだけなのだ。
過去に囚われない生き方という事でもある。
人間は弱い。
その弱さこそが、生きる為の糧になり、繋がりを生み出していく。
だからこそ、その弱さを知らなければ、優しい人間にはなれない。
その為に、自分を知らなければならないのだ。
正直者が損をするという言葉があるが、正直者はずっと正直者でいて、損はしない。
損をしたと思うなら、それは誰かと比べた時だから。
優しい心の持ち主は、ずっと優しくあればいい。
優しさの主(あるじ)だから。
今の世の中は複雑になりすぎて、余計な事までしょい込む事ばかりだが、逆にチャンスかもしれない。
上辺だけの繕いが陳腐であるという事に、飽きてきている事に気付き始めているし、そう信じたい。
弱さが、優しさを生むように、この社会が病んで行けばいくほど、優しさが輝いていくからだ。
その為に自分と向き合う時間だけは、どんなに忙しくても作らなくてはいけない。
自分に嘘をつけばつくほど、優しさは遠ざかって行き、出会いを失っていくだろう。
心優しい人間には、必ず同じような人達が集まってくる。
目に見えぬものこそが、大切なものなのだ。
『ONLY YOU』
心の引き出しに 触れさせずにいた
はしゃいでいるフリも ただ寂しいだけ
壊れそうなくらい優しい君が
引き出しのカギ取り出して
そっと開けてゆく
きっと出会う前から僕のカギ握りしめてた
I LOVE YOU ONLY YOU 心 ONLY YOU
I LOVE YOU ONLY YOU I LOVE YOU
I LOVE YOU ONLY YOU 心 ONLY YOU
I LOVE YOU ONLY YOU I MISS YOU
心の悲しみを 分けて欲しいから
言葉を失くさないで いつも見守ってる
忘れないでおくれ 交わした約束
変わらぬ僕の想いと 二人の永遠
とても切なくて 君の事愛してる
I LOVE YOU ONLY YOU 心 ONLY YOU
I LOVE YOU ONLY YOU I LOVE YOU
I LOVE YOU ONLY YOU 心 ONLY YOU
I LOVE YOU ONLY YOU I MISS YOU
I LOVE YOU ONLY YOU 心 ONLY YOU
I LOVE YOU ONLY YOU I MISS YOU
時の行方を手探りで、探りさらわれ流されて、
寂しく、切なくなるこの気持ち
二人がもたらす贈り物。
独りになれない、半人前の埋め合わせ。
その手を、離すまいとするように、
視界に留めて、寄り添い重なり
いつまでも、と願う不安は未来を避けて、
思い出作らず、今だけ信じる。
ありのまま、不安定な心地よさ
こぼれ出る言葉は、いつも「あなただけ」
ずーっと同じ気持ちで相手と過ごす事は、ほとんど無理でしょう。
何故なら、私達には時が流れているからです。
そして、少しずつ歳を重ねながら、死が訪れるまで経験を積んでいくからです。
時にその経験は、当たり前の事として流してしまいます。
人間には、過去に戻る事も未来の事を知る事も出来ません。
当たり前は、本当は奇跡のようなものです。
思い返した時、心が暖かくなるような積み重ねが、まだ訪れない未来の方向を決めていきます。
それは、いつ起きるか解らない、ちょっとした隙間に潜んでいるのです。