心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

別れと向き合う(大切な人)

 

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生きていると、必ず別れを経験することになります。

愛する人や動物との別れほど辛いものはありません。

まるで自分の一部を失くしたかのように、あるいは心をもぎ取られたかのように。

 

では、どうしてこんな気持ちが起きるのでしょうか?

相手がいなくなることにより寂しくなるから?

それは、相手の心の中にいる自分が消えてしまうからです。

 

人として生まれた以上、何らかの形で人と関わり合い、助け合わないと生きていく事は出来ません。

そしてそれは一方で、他の人を通して自分を確認し自分を作り上げている側面があります。

親しくなればなるほど、その人を通しての自分の存在は大きくなるので、

その人が自分の廻りからいなくなる、すなわち関わり合いがなくなる事で、

自分というものを、自分自身の存在を、その相手を通して確認することが出来なくなり、まるで自分の一部が無くなってしまうように思うからなのです。

 

もし簡単に立ち直れたならそれは、相手の中にいる自分の存在が、それほど大した事では無かっただけの事です。

与えてもらってばかり、やってもらってばかりの出会いであり、関係だったからです。

 

ではその別れに伴う辛さや痛みからどのようにして立ち直っていけばよいのでしょうか?

自分を映す新しい人を見つけるのか、ひたすら耐え、時間の癒しに身を委ねるのか、

はたまた、気を紛らわす為に何かに没頭するのか、残念ながら良い方法はありません。

時間の経過だけが慰めとなり、新たな出会いが思い出へとしてくれます。

 

友人、仕事関連の人などの別れと、家族や親友、愛するものとの別れでは、自分の心の持ちようも、変わってきます。

 

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心から愛する人との別れに伴う絶望、苦悩、後悔の痛みからの立ち直りには、何より時間が必要なのです。

そしてそれは自分自身で行うより他にありません。

やがて別れは自分を見つめ直し、新たに自分を映し出す旅の始まりになります。

 

あなたのそばにいる人は、あなただけの為にいるのではありません。

あなたがその人の為にいるのです。

何をしてもらえるかよりも、何をしてあげられるかという事なのです。

そして去って行った人は、あなたの一部ではもちろん無く、またあなたの存在を証明していた訳でもありません。

忘れないで欲しいのは、あなたがどんな人間なのかを、

その人を通して、あなた自身に伝えていたのです。

だからこそ伝えなくてはいけない事、してあげたい事は後回しにしないで、今すぐやるべきです。

そして、あなたは全力で生(せい)を全うしなくてはなりません。

 

身近な人の死は別れとしては、とても辛いものです。

その人との関わっていた時間が長ければ思い出も多く、早すぎる死では、夢を叶えさせてあげられなかった悔しさや身代わりになりたいような気持になります。

時間だけが、唯一の慰めになるでしょう。

しかし、去って行った人は、あなたの心に生きています。

あなたと共に生き、楽しみ、悲しんでいるのです。

あなたが、自身で命を全うできるかどうか確かめ、

時に、助言者となり、道標になってくれるのです。

そして、あなたの中に

「生きていく」

「独りでも大丈夫」

という確信を見届けた時、彼ら彼女は、あなたから静かに離れていくのです

 

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逢えない君は

助言者となり

道標となり

いつもここにいてくれる

生にしがみついた

僕の独り立ちを見届けて

やがて静かに去っていく

また逢えるのは

僕が全うした後で

 

今も世界中で紛争や病気、飢餓や事故で誰かが亡くなっています。

助けられる事が出来たはずの命です。

人間が、作り出す愚かな行為からの死であれば、なおの事です。

たとえ、地球の裏側の事であっても、想いを馳せる事で、命の重みを改めて考えさせられます。

決して他人ごとではない、現実が起きている事。

愛する人に、「さよなら」と言えずに亡くなっていく人達の事を思う事は、自分の生かされている事への意味を問う大切な時間になります。

だからこそ、人に優しく、思いやりが持てる人間でいられるのです。

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沢山の別れがあって、沢山の悲しみの上で、今のあなたがあるのです。

それは、今を生きる私達に対しての戒めとも言えます。

歴史となり、教訓として、その別れの中に秘められた、人としての生き方を、決しておろそかにしてはいけないのです。

同じ過ちから、悲しみを増やすような事をしては、過去の人達に対しての尊厳を汚す事です。

 

いつか、どんな形であれ「別れ」は必ず訪れます。

それは、予期せぬ突然かもしれません。

大切な人がいるのなら毎日、自分の気持ちを伝えてください。

いずれ来る別れの時に、悲しみを強さに変える力を持つ、

あなたでいられる為にも。

後悔しない為にも。

 

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