私が小学生の頃、1970年大阪府吹田市で開催された万国博覧会、大阪万博が開かれた。アジアの日本で最初の国際博覧会で、リニアモーターカーや人間洗濯機。
月の石といった見た事もないものが目白押しで、各国のパビリオンのデザインも斬新で、ワクワクして見に行きました。
ただ私が一番驚いたのは、目の色が青や緑、髪の色も違う外国の方々。
何せ外国人を実際に見たのが初めてだったからで、会う人、会う人にサインをしてもらった記憶があります。
勿論一般の外国の人達ですが、今から思うと、滑稽な事ですが、当時外国人の認識は、西洋人を指していたように思います。
住んでいた土地柄もあったかもしれませんが、部落差別がまだ残っており、それと同列で朝鮮半島からの人達や中国の人達を、親が差別用語で呼んでいました。
彼らは当時、外国人とは言わなかったのです。
私は、幼いながらもその見下す言い方や、考え方に違和感を持っていました。
「おかしい?!」と。
高校生になる頃に、特に朝鮮から来た人たち(強制的にもあります)の子孫が、本名を名乗ろうという気運が高まりつつある時期で、高校生の友人も途中で名前を変える人も、何人かいたのを記憶しています。
そして今は、何処でも外国からの人を、在日の方も含め、日常的に見る光景です。
私の周りにも、中国、韓国、パキスタン、クルドの方、アフリカ諸国、ロシア、ペルー、ベトナム、ラオス、フィリピン、タイ、マレーシアと国籍も実に豊かで、当たり前の光景です。
私も何人かの外国の友達がいますが、仕事関係やプライベートも含め、今まで出会った外国の人達は、日本人には、表に出しにくい自己という認識を意識し、主張出来る人達ばかりで、私は本当に、うらやましく思っていました。
30代にペルー人と友達になり、手作りのサンポーニャという笛をプレゼントされ、今でも大切にしています。
彼は母国に帰り、また来日した時に「高山病にかかったよ~」と、笑っていました。
ペルーは標高の高い国で、長らく帰っていなかった為らしいのですが!
ある工場では、タイからの人達と交流し、初めてタイの即席ラーメンを食べ、徴兵の事や母国での暮らしぶりを語ってくれ、帰国後も手紙をくれました。
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運輸関連の仕事では、韓国の青年と仕事をし、その真面目な仕事への取り組みの姿勢には見習わねば!と気を引き締め、
ゴミ処理工場で出会ったガーナやクルド、中国の人達の良い意味でのしたたかさや、前向きに考え生きている姿を沢山見て聞き、己の小ささを実感させてくれました。
勿論良い事ばかりでない事もあります。
サボる人も、喧嘩っ早い人がいたのも事実です。
そして問題を抱えている人達も。
技術者としてビザで来日し全く違う職種の町工場で働いていた彼。
彼のアパート探しを手伝い、話しを聞くと、200万円ちかくの借金をし、来日は、家族を養うお金の為だったと。
結局捕まって強制送還。
違法とは解っていても、あの希望に溢れて家族の写真を見せてくれた彼の事を思うと、今でも涙がでます。
長年、不法滞在の彼女は、同じく不法滞在の彼と暮らしていました。
勿論母国の家族への仕送りの為です。
しかし、彼女が癌が見つかったのです。乳ガンでした。
母国に帰っていた、永住ビザの友人を語り、治療していましたが、その友人が日本に戻る事になり、彼女は、自主的に出頭し強制送還となり、治療できず、祈祷師頼みの末、帰国後2ヶ月で亡くなりました。
彼も悲観の末、出頭し強制送還に。
笑いの絶えなかった、優しい彼らとは、もう二度と会えません。
ある工場で働いていた実習生の名目で来日した彼女は、やはり多額の借金を抱えての来日。
毎日の長時間労働と残業代を貰えない悲観から、行方をくらませ、今どうしているか解っていません。
難民申請しても、認めて貰えない彼は、現場で働いています。
彼の運転するトラックには、幼い子供が乗っていて、聞くと学校に行く事が出来ないらしく、どんな事情かは、私にも口を閉ざしたままでした。
確かなのは、同じような境遇の仲間が、沢山いる事と学校も行かず、日本語もろくに話せない子供がグレてしまい、悪さをしているという事は、以前から知っていましたが。
書いた事は、実際に私が過去に体験した出来事です。
人手不足の名のもとに、大量に外国から人を入れている日本。
多額の借金を抱えての彼ら彼女らへの一部の経営者からの、長時間、低賃金での搾取。
支え、保護しているのは、
優しい一部の日本人と母国を共にする仲間達や苦難を味わってきた他の外国人の人々。日本政府では、ありません。
最近もニュースで入国管理局内でのスリランカ人の病死が報道されましたが、真相や責任は、曖昧なまま。
未だ先進国で最低の難民受け入れ国、日本。
また、難民認定の受け入れに、ハードルを高くする入管法改正法改正に動こうとしていた日本。
桜を見て、犬とくつろぎ、マスクは配り、貯金するから、お金は配らないと、似合わない帽子をかぶり、忖度し天下りにと忙しい、高学歴な人達。
責任は誰も取らない。
そして
日本は、日本人は、優れた民族だと、世界から称賛されていると垂れ流す、ネット。
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私の妻はフィリピン人です。
妻の家族。
すなわち私の義理の息子を含め、日本人の私の家族を呼ぶ為のハードルの高さを知っていますか?
多くの書類、日本でもフィリピン側でも、時間とお金がかかる事。
在日本大使館が、指定した現地のエージェンシーにお金を払い、頼まないと、申請すら出来ない事。
家族ですよ!
ただ会いたいだけなのに。
知っていましたか?
滞在中の義理の母が、調子がすぐれず、延長申請すると、
「今回は認めるが、次回はもうない」と、おっしゃるこの事実。
これが、現状です。
貧困国、発展途上国からのビザの発行による、日本への渡航は、逃亡や犯罪のリスクがある為でしょう。
確かに、国内での外国人による犯罪のニュースを時々見ます。
現在、日本人がビザ無しで渡航出来る国は、コロナ(COVID19)前ですが、191カ国に及びます。
最強のパスポートなのです。
お金を持っていて、逃亡の恐れもなく、犯罪を起こすでもないからでしょう。
でもそれは、
世界中にいる心優し日本人がいたからです。
いや、いるからです。
政府だけの力では到底出来なかった貢献をしている人達のお陰なのです。
それが無ければ、もしかしたら危険を冒し不法滞在する立場になっていたかもしれないのです。
追い詰められれば、リスク覚悟で何かしらやってしまう可能性が誰にでもあるという事です。
法律は、守らなくてはいけないのは、当然です。
不法滞在も、偽装によるビザ所得も犯罪であり、正当化するものでは、ありません。
が、受け入れ側の金儲けや、付随するエージェンシーの意味など、外国人を食い物にしている存在を解決しない限り、安易に受け入れをしては、ダメなのです。
外国人も人間なのです。
魔が差すような事をさせている事に、目を向けなければ、不幸な人を日本人も含め、生み出していく事になります。
もう一度、外国人という、身近にいる人達が、人間なのだと。
私達と同じ、家族がいて傷みや悲しみを持つ人間なのだという事を、考えて欲しいのです。
そして受け入れた限り、最後まで責任を取る覚悟がこの国に出来て初めて、
受け入れてあげてください。
分け隔てなく、人を人として扱う事。
優しさを添えて。
おもてなしの心で。
でないと周り回って必ず自分に帰ってくるのです。
もし、あなたが外国で拘束されたら?
もし、日本にかえれば、命に危険が及ぶとしたら?
もし、あなたなら、どうしますか?
追記
出入国在留管理庁 (略称: 入管庁 )は、 Immigration Services Agencyと訳されています。
日本国内向けには、管理となり、外国から見るとサービスと映る。何かおかしい気がします。
今回の入管法改正の裏には、
偽装難民問題などの対策の側面もあったようですが、難民認定基準が狭すぎることや、基準が不明瞭な点(私もフィリピン在日本大使館に対し、妻の家族がエージェンシーを通じ申請をするも、却下され、その理由が明らかにされない事に不満を持っています)の、改善がない事が、そもそも問題であると思います。
ルールを守るのは当たり前の事ですが、そのルールを順守させる側に責任の所在を明らかにし、情報の公開を求めれば、公にするという視点が、今回の入管法騒動の裏にあるという事を忘れてはいけないのです。
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