世の中、色々な機会に「不公平だなぁ」と思う時があります。
一見、不平等と勘違いしてしまいそうですが、不平等は、ランナーで例えるなら、それぞれのランナーに割り当てられたスタートラインが、初めから動かせないようになっていて、しかも揃っていない状態です。
ウサギとカメの話がありますが、
この話、スタートラインは平等で、ゴールがある前提での物語で、たどり着く過程での行動や考え方を教えているだけです。
しかし現実に当てはめてみると、まず、ゴールが決められていません。
その目標とするゴールは、寿命なのか、夢を叶えた事なのか等で、皆違います。
手をつなぎ、皆でゴールする事は出来ないのです。
スタートラインから見えるコースは、ほんの目先だけです。
障害物競争のように、色々な壁が立ちはだかり、さらに、ふいにその壁が現れる難関なのです。
壁が高いほど、上った時に見える景色は見通しが良くなるでしょう。
問題は、その登る壁がどんな壁かという事です。
自分で生み出しているかもしれない?のです。
例えば、隣のランナーの履いている靴が某有名メーカーだとか、コーチがすごいとか、そんな不公平感という壁。
実はもろくて、たいした壁ではないかも知れません。
要は、誰かと比較する事で、不公平という壁が現れてくるのです。
ランナーには、勿論進む上で、乗り越えなくてはならない、それぞれの壁がありますが、それ以外にも自分で作ってしまう壁もあるという事です。
そして
ランナーは、走れば走るほど、荷物が増えていきます。
人としての責任や生きていく上での義務など。
しかし、
持たなくてもいいモノまで持つと、壁を乗り越えるのも大変になります。
若い時は、力があり身軽で、高い壁であっても乗り越えられるでしょう。
でも歳を重ねるごとに荷物は増えるのです。
失うものが無い人が、強いのも、所有欲や執着に惑わず、固執しない人が強いのも、持っている荷が少ないからです。
しかし
荷物の中には、時に水となり、休息のイスとなり、再び走り出す応援になるモノも入っています。
そして執着や見栄、権力や恥という荷物は、石を入れて走っているのと一緒です。
どうしても越えられない壁が死です。
でもゴールではありません。
あなたが大切にしてきた人達、仲間がバトンを引き継いでくれるのです。
血の繋がりではありません。
途中で歩みを止めた時もあったかもしれません。
後ろに下がったかもしれません。
でも少しずつでも、歩きながらでも前へ進んだあなたの走りを、
時に後ろから、時に並走しながら見ていた人達です。
あなたの、そのバトンは、あなたの夢かもしれませんし、生き方かもしれません。
そのバトンを持った、彼らの心の中で一緒に走り続けるのです。
この世の中、不平等は、本人ではどうしようもない事です。
生まれた時から既に、始まっているからです。
でも、乗り越える人達が、沢山います。
そして本来、公平であるべきこの世の中ですが、不公平な事が沢山あるのが現実です。
その事で、辛い思いをしている人も多いのですが、誰かと比べる事から始まる事が多いのも事実です。
気の持ち方を変える事で、前に進んで欲しいのです。
映画『風をつかまえた少年』(The Boy Who Harnessed the Wind)2018年製作イギリス・マラウイ合作のこの映画、
事実に基づいた作品で、干ばつの危機に見舞われている、アフリカのマラウイでの、一人の少年が起こす奇跡のような行動のストーリーです。
平等や公平など通じない過酷な生活の中でも、希望を持ち、実現させていくという少年に、私はとても心動かされた作品です。
『遠い夜明け』(Cry Freedom)は、1987年に製作の映画で、
1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における活動家スティーヴ・ビコの人生を描いた、実話に基づいた作品で、
私が大好きな俳優のデンゼル・ワシントン( Denzel Washington)がビコを演じています。
映画の中でのビコの言葉が、心に染みてくる素晴らしい作品です。
機会があれば、是非ご覧になって下さい。
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『とにかく早い者勝ちっ!』
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