心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

引きこもりの「あなた」へ

 

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今、どうしても部屋からも、

外にも出られない人。

あなたが、どんな生い立ちや、想い、至った原因は、私には解りません。

それでも、生き続けて下さい。

 

お願いがあります。

死にゆく順番を変えないで下さい。

歳をとった人からという順番を。

 

あなたが今、どんな気持ちで、毎日を過ごしているのかを、私なりに考えてみました。

ただ、とっても心が疲れていたのでしょうね。

そして、まだ心を閉じたまま、痛みにさいなまれているのでしょうね。

もしかしたら、今の状況を変えたいと思っているかもしれませんね。

もしかしたら、話したい事がたくさんあるのでしょうね。

理解してくれる人に会いたいかもしれませんね。

普通になって欲しいという言葉にうんざりしているかも知れませんね。

かまって欲しいのに、かまって欲しくないのでしょう。

生きていくのが、辛いと思っているかもしれませんね。

いつの間にか、知らずに時間が過ぎてしまっているのでしょう。

 

ただ忘れないで下さい。

たとえ引きこもり状態であっても、あなたの心の中までは、誰も縛り付ける事は出来ません。

たとえ引きこもり状態であっても、心は自由です。

たとえ引きこもり状態であっても、いつか必ず、その事を振り返れる日が来ると。

 

あるTV番組で、フィリピンの引きこもり青年(30代ぐらい)を取材している映像を観ました。

彼は暗い部屋の中(はなれのような場所)で、一歩も外に出ず取材時、病気になっていました。

爪も髪も伸び放題、食事は彼の年老いた母親が、口元まで運んで食べさせていました。

日本と違い、フィリピンでは、国や市からの支援や救済などはありません。

結局、彼は取材後、亡くなってしまいました。

たとえ健康で、若くても仕事にありつけないのが、この国の現状です。

更に事態を深刻にさせているのが、麻薬の存在です。

麻薬に逃げ道を求め、結果、廃人のようになってしまう人達が、この問題を大きくしています。

心を病んだ人や身体の不自由な人が、表を歩く事はめったにありません。

ずっと一生、家の中で過ごすのです。

それは 自分の意志とは関係なく、半ば強制のような現実があります。

田舎ではさらに、世間の目を気にする人たちが、いまだ多くいるのです。

 

昔の日本の一部でも1900年(明治33年)「精神病者監護法」により、精神障がい者を強制的に座敷牢に入れました。

「私宅監置」と呼ばれる制度で、自宅に設けた小屋や部屋に閉じ込め、行政がそれを管理するという、極めて悪質な法律で、私の記憶では教科書にも載っていませんでした。

世間の無理解、偏見、家族が隠したがる事が多かった時代背景もあったのです。

 

誤解をしないで下さい

そのような過酷な現実があるから、あなたは、まだましだ、と書いてはいません。

 

なぜなら、苦しみや孤独や、息苦しさは、本人しか解らないことで、比べる事自体が無理だからです。

むしろ、世界で今なお過酷な現状がある事を、私も含め、私達がもっと知らなければならないのです。

 

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閉じこもりの事で悩んでいらっしゃる廻りの方。

とても辛く、大変で、私にはその胸の内を想像する事しか出来ません。

でも、機会があればそのような悲惨な人たちの現状や過去の歴史上の過ちも、心の片隅に置くだけでも、何か違った見方が出来るかもしれないと思うのです。

 

あなたが、もし心を病んでいるなら、今は治る時代です。

少しでも、時間の流れ方を変えてみてはどうでしょうか。

 

あなたがいるだけで、生きているだけでいいと、声を掛けさせて下さい。

このブログの「生きる事の意味?」でも書きましたが、私達はこの世界に、遊びに来ているのです

遊びが終わって、還るのです。

 

どうか、その遊びがもっと楽しくなるよう願っています。

遊んでいる時間は、あっという間に過ぎてしまいます。

もう一度書かせてください。

生きて、生き抜いて下さい

 

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