心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

生きる事の意味?(3)

 

f:id:KENPA:20210423130828j:plain


あるアジア圏の貧しい国に始めて行った時、空港に着くなり、警備員に脅され、

お金を取られ、町中で散歩している時に、手に持っていたペットボトルをくれと子供が言うので、渡してやると、中身が日本茶と知り、目の前で捨てられたり、

写真を撮ってやると言われ、結局脅され、お金を3万円もふんだくられたりと、

本当に腹が立ったのですが、生きる為の彼らの行為を、真剣に怒る事が出来ない自分がいました。

 

f:id:KENPA:20210423130928j:plain

スラム街の悲惨な生活風景。

路上で親子らしき人達が、寝ている姿、銃を手に持ちビルの前に立つ警備員。

前がほとんど見えないように鉄板で覆われた輸送車。

ハエがたかる、屋台の食べ物。

車が止まるたびに物を売る子供達。

お腹を壊す蛇口の水。

自分がどんなに恵まれた国に住んでいるかを、そして、その事が当たり前では無い事を肌で感じた旅でした。

ただ救いは、それでも生きているという、力強さを、見せつけられた事です。

 

誰かと比べて劣っている 不幸せ 不平等 満たされない心。

数えればキリがありません。それらを克服し、目標を持ち、達成するその事がしかし、本来の生きる意味ではありません。

 

ただ毎日が当たり前のように過ぎていくようですが、実際、生きていく事はとても大変で危険で、そう簡単な事ではないのです。

人間は「生物」である事を忘れ、この世界に君臨する何か特別の存在のように思ってしまい、例えば病気になった時や災害、生活に変化が起きた時、その事を思い出します。そして健康でいる事、生きているという当たり前の事を幸せな事として実感するのです。

希望や夢を叶える事と、生きる事の意味は違うのです。

ですからたとえ思いどおり、それらが叶わなくとも、生きる意味を失った事にはならないのです。

あえて「生きる事の意味」それはまさに「生き抜く」につきます。

何があっても、何が起きようとも、命をまっとうする事。

それが生きる事の意味です。

 

ちまたで氾濫している「頑張れ、やれば出来る、必ず叶う」良く聞かれるこの言葉は、一見励まし、希望を与えているように聞こえますが、反面とても負担になる言葉でもあります。

頑張っても、想っていても出来ない事がたくさんあるのが現実です。

言われなくとも既にやっている場合だってあるのです。

ましてや本人の意思とは関係のない環境等の影響でスタートラインにさえ立てない場合ではなおさらです。

学校に行く事を拒む子供がいるかと思えば、行きたくても行けない子もいます。

ゴミの山で働いている子供が親と一緒にいるだけで幸せだったり、携帯電話を持たせてもらえないだけで不幸だったりと、今おかれている環境のなかで一喜一憂しています。例えば赤ちゃんがお腹空かせて泣いている時は、心の底から泣いているのです。

 

一人一人、人生があり、常に向き合わなければなりません。

それは、あなたにしか出来ない素晴らしい特権であり、選択なのです。

 

毎日生きて行く事だけで精一杯。

貧しさ、災害、病気と向きあっているそのような人々に思いをはせる事、考える事はとても大切な事です。

はたして私達はそのような人々に何が出来るでしょうか?

 

想像し、自分に問いかけ、疑問を持つ。

たとえ何も出来なくとも、そんな機会を与えられた事に、まず感謝です。

なぜならその事が、入り口のきっかけとなります。

扉がこの世界にはたくさんある事を、忘れてはならないのです。

 

たくさんの扉を開く事。

その中には見たこともないような世界が、広がっているに違いありません。

自分を見直したり、無力さを感じたり。

生きる事の意味は、もしかしたら、どれだけの扉を開くか、という事かもしれません。

だから精一杯生きなければいけないのです。精一杯遊ばなくては、いけないのです。

寄付・募金ならプラン・インターナショナル・ジャパン