心の道標

様々な自分の疑問に、自分で答えを見つける旅

脳の満足感

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私の幼い時の記憶ですが、当時の家の水道は、井戸から電気式ポンプで吸い上げる方式で、たまにポン、ポンと音がするのです。

それは蛇口から出るナメクジの音でした。

でも気にしていませんでしたし、

当たり前のように、その水を使っていました。

 

家のトイレは、いわゆるドボン方式といわれる汲み取り式で、虫がわかないように、白い薬を撒き、ハエや匂いを防ぐ為の別個の蓋が置いてあり、用が済んでも手も洗わずに平気で食べたり、触ったりしていました。

 

例えば靴下が破れれば、繕い、捨てて新しい物を履くという発想はありませんでしたし、汚れようが、黄ばもうが、それすら頭にありません。

食べ物も、匂いで食べられるか判断していましたし、ご飯も少し変な匂いがすると、母親が熱い湯をかけて洗い、食べていました。

もちろん落ちたものも、今の3秒ルールどころではなく、平気で口に入れていました。床に落ちていた茶色の細長い物を、何かのお菓子と勘違いして、口に入れると石鹼なんて事もありました。

 

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当時、田んぼに、人糞を発酵させて、肥料にする為の二畳ぐらいの肥溜め(下肥しもごえ)の穴があって、表面が堅く黒くなっていた為、見分けがつかずに落ちてしまい、全身糞尿だらけになり、鼻がもげるぐらいの悪臭に、しばらく周りの人も近づきませんでした。

 

今から考えると笑い話ですが、信じられないくらい不潔な環境のなかで、皆が生きていました。

 

良し悪しは別として、今よりも感覚頼り…の生活だったように思います。

 

そして現在。

洗剤のCMは、白くする事にこだわり、強調したものが多いのですが、このままいくと、シャツは洗うほど透明になる…?かも。

 

「洗濯後の衣服にいい香りが、いつまでも残りますよ」

「消臭の効果が持続します」

と、これもまたCMで沢山流されています。

多分将来、無臭の世界になるか、永遠のお花畑状態…?になるかもしれませんね。

 

例えばその匂い。

昔、匂袋というほのかに匂う、素敵なツールがありました。(今もあります。京都ではお土産の定番ですね)

それは、自己満足では無く、周りに対しての配慮、気配り、そして楽しみとしてのものだったのです。

衣類や本に挟んだりする事もあります。

 

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子供の頃、雨が降る前の匂いを、今でも覚えています。

何とも言えない土の匂いです。

 

今でも石鹸の香りが一番好きですし、トイレで匂うキンモクセイの香りより、秋にほのかに匂う方が好きですし、衣類から漂うよりも、花に顔を近づけて、楽しむ方が好きです。

閉めきった部屋を、スプレーで匂わすより、窓を開けて風の流れを感じる方が好きです。

 

季節や、時間、天気等からの、ほのかに香る匂いも、その場かぎりだからこそ、楽しめ、その匂いと共に記憶が刻まれるのです。

 

脳は、刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めます。

どんなにいい香りでも、ずっと匂っていたら、いい香りでは、無くなってしまいます。

 

注意しなくてはいけない事はバランスです。

必要以上なものを追い続けると、その影響を受けるものが必ず出てくるのです。

上辺だけにこだわると大切なものを失います。

 

科学が発達し、便利に快適に過ごせるよう人々は知恵を絞ってきました。

しかし程々(ほどほど)にしておかないと、そして注意しておかないと、逆に自分たちの首を絞める事になりかねません。

 

ぎすぎすして、余裕がない毎日の中で、

本当に必要なのは、作られた偽物の香りや、音や、景色ではなく、

自らが行動して得た感覚です。

それでなくても、だらだらと間接的な情報が垂れ流されています。

 

忘れてはならないのは、楽しめ、楽しませる心の余裕です。

刺激を求めている脳に満足を与え続ける事とは違うという事に、気が付かなければ、キリがありません。

 

見逃さないで下さい。廻りのほんの少しの変化を。

もう少し音を下げ、目を閉じ、顔に風を感じる事を。

 

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心の病⦅やまい⦆(1)

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自分で、自分の心をコントロールする当たり前の権利を病に奪われる。

 

深い穴に落ち、閉じてしまいそうになる時、

「助けて!」と叫ぶ事も

「大丈夫!」という声も聞こえなくなるのです。

とても怖く、恐ろしい闇。

時には死よりも恐ろしい闇となります。

 

私が出会った多くの人達は、

「気の持ち方次第だよ」

「考えすぎだからダメなんだよ」

「根性で、そんなものは治るよ」と。

 

目の前に血を流して倒れている人には、決して言わない言葉の数々。

どんな過程で、そうなったと聞くよりも、まず救急車を呼ぶはずなのに。

 

この病に苦しんでいる人達が、今も大勢います。

傷が、外からは見えないだけで、しかも厄介なのは、その傷を縫い、包帯を巻けないのです。

 

自分は、ここにいると、言い聞かせながら生きている人達。

 

「〇〇〇ハラスメント」(harassment弱い立場の相手に嫌がらせをする行為)という言葉が出る前から、傷けられてきた人達。いくら「やめて」と叫んでも、かき消すように上辺だけ、なぞって伝えるマスメディア。

 

なぜ、人は悪魔のように振舞えられるのか?

自分が弱い人間だから?
優位に立ちたいから?

見せしめ?

誰かの代わり?

 

多様性が無い世の中は終わりなのです。

色々な考え方や容姿がある事を、幸せに思わなければ、気付かなければ未来はありえません。

 

あなたの目に映る花や木は、一種類だけですか?

あなたの目の前の人は?

 

 

「鬼の子」

 

悲しい遊びが始まった。 

空きカンけりの鬼の子は、 

いつまでたっても鬼の子で、 

誰かが空きカンまた蹴って、 

空きカン カラカラ笑い声。 

数をかぞえて目を開けた。 

辺りはすっかり日が暮れて、 

暗い広場に残された。

 

鬼の子 初めてカン蹴って、 

鬼の子  涙が光ったよ。

 

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なぜ心があるのか?

それは心という目で見る為にです。

人任せではなく、人聞きでもなく、作られたドラマを見るのでも、上辺だけを見るのでもなく、自分の心の目で、見るのです。

 

その目は、あなたの心が豊かであればあるほど、視野が広く、深く見る事が出来るのです。

あなたの心が曇っていては、騒いでいては、ちゃんと見る事が出来ないのです。

 

色々な、様々な人達に、穏やかな朝が来ますように。

 

追記


イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版)

映画『イミテーション・ゲーム / エニグマと天才数学者の秘密(The Imitation Game)』2014年製作の、映画なので脚色はありますが、実話に基づいたアメリカ映画です。

第二次世界大戦中のドイツ軍暗号器エニグマを解読した天才数学者アラン・チューリングの物語で、同性愛や人と違う、いわゆる普通ではない人々の苦悩も織り込まれていて、

個性、思考の多様性がいかに大切かを、改めて教えてくれる素晴らしい作品です。

主役は、映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』で、カーン・ノニエン・シンを演じた、「ベネディクト・カンバーバッチ」で、同じ俳優か?と思わせるぐらいの演技に、私はグイグイ引き込まれました。

監督は、「モルテン・ティルドゥム」。


スター・トレック イントゥ・ダークネス [Blu-ray]

 

歴史を習う中で、いかに自分が上辺しか習ってこなかったのか!と、いつも本や映画を通じて思います。と同時に、歴史の大切さも改めて感じます。

機会があれば、観て下さい。

 

 

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不公平という壁(1)

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世の中、色々な機会に「不公平だなぁ」と思う時があります。

一見、不平等と勘違いしてしまいそうですが、不平等は、ランナーで例えるなら、それぞれのランナーに割り当てられたスタートラインが、初めから動かせないようになっていて、しかも揃っていない状態です。

 

ウサギとカメの話がありますが、

この話、スタートラインは平等で、ゴールがある前提での物語で、たどり着く過程での行動や考え方を教えているだけです。

 

しかし現実に当てはめてみると、まず、ゴールが決められていません。

その目標とするゴールは、寿命なのか、夢を叶えた事なのか等で、皆違います。

手をつなぎ、皆でゴールする事は出来ないのです。

 

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スタートラインから見えるコースは、ほんの目先だけです。

障害物競争のように、色々な壁が立ちはだかり、さらに、ふいにその壁が現れる難関なのです。

壁が高いほど、上った時に見える景色は見通しが良くなるでしょう。

 

問題は、その登る壁がどんな壁かという事です。

自分で生み出しているかもしれない?のです。

 

例えば、隣のランナーの履いている靴が某有名メーカーだとか、コーチがすごいとか、そんな不公平感という壁。

実はもろくて、たいした壁ではないかも知れません。

要は、誰かと比較する事で、不公平という壁が現れてくるのです。

 

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ランナーには、勿論進む上で、乗り越えなくてはならない、それぞれの壁がありますが、それ以外にも自分で作ってしまう壁もあるという事です。

そして

ランナーは、走れば走るほど、荷物が増えていきます。

人としての責任や生きていく上での義務など。

しかし、

持たなくてもいいモノまで持つと、壁を乗り越えるのも大変になります。

 

若い時は、力があり身軽で、高い壁であっても乗り越えられるでしょう。

でも歳を重ねるごとに荷物は増えるのです。

 

失うものが無い人が、強いのも、所有欲や執着に惑わず、固執しない人が強いのも、持っている荷が少ないからです。

 

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しかし

荷物の中には、時に水となり、休息のイスとなり、再び走り出す応援になるモノも入っています。

そして執着や見栄、権力や恥という荷物は、石を入れて走っているのと一緒です。

 

どうしても越えられない壁が死です。

でもゴールではありません。

 

あなたが大切にしてきた人達、仲間がバトンを引き継いでくれるのです。

血の繋がりではありません。

途中で歩みを止めた時もあったかもしれません。

後ろに下がったかもしれません。

でも少しずつでも、歩きながらでも前へ進んだあなたの走りを、

時に後ろから、時に並走しながら見ていた人達です。

 

あなたの、そのバトンは、あなたの夢かもしれませんし、生き方かもしれません。

そのバトンを持った、彼らの心の中で一緒に走り続けるのです。

 

この世の中、不平等は、本人ではどうしようもない事です。

生まれた時から既に、始まっているからです。

でも、乗り越える人達が、沢山います。

 

そして本来、公平であるべきこの世の中ですが、不公平な事が沢山あるのが現実です。

その事で、辛い思いをしている人も多いのですが、誰かと比べる事から始まる事が多いのも事実です。

気の持ち方を変える事で、前に進んで欲しいのです。

 


風をつかまえた少年(字幕版)

 映画『風をつかまえた少年』(The Boy Who Harnessed the Wind)2018年製作イギリス・マラウイ合作のこの映画、

事実に基づいた作品で、干ばつの危機に見舞われている、アフリカのマラウイでの、一人の少年が起こす奇跡のような行動のストーリーです。

平等や公平など通じない過酷な生活の中でも、希望を持ち、実現させていくという少年に、私はとても心動かされた作品です。


遠い夜明け [DVD]

 『遠い夜明け』(Cry Freedom)は、1987年に製作の映画で、

1970年代のアパルトヘイト下の南アフリカ共和国における活動家スティーヴ・ビコの人生を描いた、実話に基づいた作品で、

私が大好きな俳優のデンゼル・ワシントン( Denzel Washington)がビコを演じています。

映画の中でのビコの言葉が、心に染みてくる素晴らしい作品です。

 

機会があれば、是非ご覧になって下さい。

 

 

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童話「心を売った、三郎太」

童話を書いてみました。もし、お子様がいらしたら、読んであげてくださいね。

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昔々、ある山の麓(ふもと)の村に、三郎太という若者がおりました。

三郎太は、女房のお清(きよ)と二人仲良く暮らしておりました。

毎日、畑を耕(たがや)したり木を伐(き)ったりと、それは、それは大変な働き者でした。

それにとても心の優しい持ち主で、

おーい三郎太、斧(おの)が錆(さび)ちまって。お前の貸してくれんかのう!

よお、三郎太よ、女房が寝込んじまって、代わりに畑手伝ってくれんかのう!

そんな村人たちの頼みにも三郎太はいつも嫌な顔一つせず、手助けをしていました。

誰かが困ると、わずかばかりのお金もあげてしまうものですから、いつまでたっても貧しいままでした。

けれども優しいお清や、村人達のお陰でとても幸せに暮らしておりました。

 

そんなある日のこと、三郎太が山の仕事を終えて家に戻ってくると、お清が苦しそうに横になっておりました。

どうした?

お清は胸を押さえながら

ここんところが、痛とうて痛とうて」そう言って荒い息をしているのです。

三郎太は慌(あわ)てて家の中に連れて行き

隣村(となりむら)にいってお医者様をすぐ呼んでくるからのぅ

そう言うと背負っていた薪(まき)を放り出し、飛び出して行きました。

 

しばらくすると三郎太が医者を背負いながら走って帰ってきました。

お医者様、具合は、具合はどうです?」とにかく心配でなりません。

すると医者は

心の臓(ぞう)が悪くなっておる。毎日薬を飲まさんと、治らん病(やまい)じゃ

そして家の中をじろじろ見回してから、

ところで言っとくが、わしはただで分けてやるほどお人好しではないからのぅ!お前、金は持っているんじゃろうな、金は!

三郎太は下を向いたまま答えることができませんでした。

 

金ができたら薬を取りに来い」そう言って家をから出て行きました。

三郎太は、慌(あわ)てて後を追い、こう言いました。

必ず、必ず後でお金は払います。どうか薬を分けて下さいませ。お願いします

何度も頭を下げ頼む三郎太をよそ眼に、医者は帰って行きました。

 

三郎太は急いで村人から、ありったけのお金を借りて医者のもとに走って

今はこれだけのお金しかないが、後で必ず渡しますんで

そう言って、もらった少しの薬を手に家に戻った三郎太は、女房のお清に飲ませ、ため息をつきながら悲しい顔をしておりました。

 

ある日、村人の一人がこう言いました。

この前、旅人から聞いた話じゃけんども、なんでも、森の奥に大きなバケモノが住んでおってのう、そいつは、どういうわけか知らんが、心を買い取るっつう話じゃ。

そんで戻ってきたやつは、金を手に持ってたらしいんじゃが、まるで死んだように、生気(せいき)を抜(ぬ)かれてたそうじゃ。ほんとか嘘(うそ)かはわからんがのぅ

 

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その話が終わるやいなや三郎太は、山の中へ急いで走り出しました。

やっと、さっき聞いた目印の大きな木の麓(ふもと)までたどり着いた頃には、辺(あた)りはすっかり暗くなっておりました。

聞こえてくるのはザワザワという風の声だけ。

さすがに三郎太もだんだん恐ろしくなってきました。

 

そんな森の中をしばらく歩くと、ぽっかり月の光に照らされたところに出たのです。

ここだ、ここだ!村人が言っておった場所は

こうつぶやきながら三郎太が辺りを見回していた時、木々が大きく揺れたかと思うと、

何をしにここに来たぁ~

見ると毛むくじゃらの大きな体に恐ろしい顔をしたバケモノが、すぐ前に立っているではありませんか。

 

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オレの、オレの持っている心を買ってくれると聞いてやってきた

三郎太は、震(ふる)えながら言いました。

人間が来るのを、待っておったぞ。俺様は人の心を全て手に入れて人間になりたいのじゃ

そして

ここに来た人間どもは、二度と戻ってこん

さらに

お前もそうだろう?あれあれ、ブルブル震えているようだが……よし!まず、その心を買ってやるわい!

するとどうでしょう、三郎太の口から丸い玉のようなものが出てきたのです。

そして化け物がそれをぐっと飲み込んだのでした。

飲み込んだものは『恐(おそ)れ』という心でした。

なっ、なんだか体が震えてきたぞ」化け物は急にビクビクしながら金貨を放り投げると、森の中へと消えていきました。

 

こうして三郎太は女房に薬を飲ませてあげることができたのですが、心配をさせまいとバケモノの話はしませんでした。

けれども毎日薬を飲まさなければ治らない病なのです。

借りたお金も返し、とうとうお金は底をついてしまいました。

 

そしてある日の夜。三郎太はもう一度心を売るために、化け物のいる森の中へ入っていったのです。

 

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恐れ』の心がない三郎太は暗い森の中や、不気味な風の音も平気です。

おーい!心を売りに来たぞ。出てこい!

しばらくすると

おっ、お前か

ビクビクしているのはバケモノのほうでした。

心を売りに来てやった!買ってくれ!

全部お前に売ってやる!

バケモノは、

よしよし買ってやるわい

震えながらそう言った途端(とたん)、三朗太の口からまた、丸い玉のようなものが出てきました。

 

それは三つの玉でした。

化け物は、まず一つ飲み込むと、

ん~これは?なんだか体が軽くなったようだぞ

それは『喜(よろこ)び』という心でした。

 

続けて二つ目も飲み込みました。

すると

お前には俺様の気持ちなど、少しも分からんじゃろう !俺様は早く、早く人間になってみたい!

大きな体をゆすりながら、そう言いました。

それは『悲(かな)しみ』の心でした。

 

そしてもう一つの玉を飲み込んだとたん

おい!まだ心が残っているだろう?!まだ人間になれないじゃねえか!

山全体を振るわせるような、恐ろしい声でした。

そして

お前が隠(かく)してる心を売らんと、金貨は一枚も出さんぞ!

そう言いながら暴(あば)れ、三郎太の体を逆さに釣り上げたのです。

その三つ目に飲み込んだものは『怒(いか)り』の心でした。

三郎太は逆さになりながら、ぼんやりとバケモノを見つめて、小さな声でこう言いました。

 

この心を取られると、オレは病気の女房のもとに帰れなくなってしまう

約束してくれ!お前が人間になったら、女房のお清に金を届けてくれ!約束を守ってくれるなら最後の心をお前にやる

バケモノは、守る気もさらさらないのに

よーし、望みどおりにしてやる」と。

 

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そのとたん、逆さにされた三郎太の口から、今までにない大きな丸い玉が出てきました。

バケモノは、三郎太を放り投げると、その玉をぐっと飲みこんだのです。

するとどうでしょう、大きな毛むくじゃらのバケモノが、みるみる人間の姿に変わっていくではありませんか。

そして人間になったバケモノは、地面に両手をつき、急にボロボロ泣き出したのです。そしてぐったりしている三郎太に、

お前は、心を全部売ってまでも女房を助けたかったのか

その声はとても小さく優しい声でした。

 

すると人間になったバケモノの口から、飲み込んだ玉が次々出てきました。

しばらくして気が付いた三郎太が、辺りを見回すと、バケモノは何処(どこ)にもいませんでした。

そして沢山の金貨が置いてあったのです。

最後にバケモノが飲み込んだ心は、「」という心だったのです。

 

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三郎太は急いで山を抜け、お清の元に帰り、その金貨と三郎太の看病(かんびょう)で、すっかり元気になりました。

バケモノの話を聞いたお清は、山に向かってそっと手を合わせ、何度も頭を下げました。

今日も二人は仲良く仕事に励(はげ)んでいます。

あれ以来、バケモノのうわさ話をするものは、一人もいませんでした。

そして必ず二人は、毎日バケモノがいた山の方に向かって手を合わせるのでした。   

 

おしまい

 

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宗教とは?(2)

宗教を持つ事の本来の意味を忘れ、知ろうともせず信仰する人がいかに多い事でしょうか。

リーダー、指導者となるお坊さんや神父様達がいつの間にか、高い位置から信者を見るようになり、本来のマスターの「教え」を広める事を忘れ、やがて権力争いになるケースがいつの世にもあります。

そしてその事から起きる様々な悲劇は歴史を見れば明らかです。

そもそもそれは、まるで伝言ゲームのように様々な人々が介する事により、一つしか無いマスターの「教え」は、色々な宗教へと分かれていきました。

分かれざるをえなかったのです。

教え、言葉の解釈の間違い、私的権力、利益維持といった人間的理由です。

宗教に限らず、人が集団を作ると必ずその組織や権力を守ろうとする物が現れ、その集団や自分自身を客観的に冷静に見ることが出来ない状況になり、やがて集団本来の目的、考え方が力を持つ人の意志とすり替わり、その言葉や発言が集団の目的、考え方となります。

習慣化された宗教がひとたび暴走すると、残念ながら悲劇が始まるのです。

では宗教を持つ事の本来の意味とは何でしょう?

 

奇跡を起こす為?

願い事を叶える為?

苦しさ、寂しさから救われる為?

あるいは生きる希望や死を克服する為?

平和の為?

何でしょうか?

 

その宗教を信じ、心を入れ替える人もいるしょう。生きる希望にしている人もいます。無宗教よりも宗教を持つ事の方が良いと思う人もたくさんいるのも事実です。

しかし、少なくとも宗教は民族、権力、政治、お金、教祖、神父やお坊さんの為にあるのでは決してありません。

また正しいか正しくないかの指針でもなければ、心のよりどころでもないし、自分自身の為でもなく、他人の為でもありません。

前述したとおり「謙虚になる」これが宗教を持つ事の本来の意味なのです。

 

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「教え」が宗教と形を変えた時、宗教は自身を中に閉じ込め、越えられない。

「教え」は流動するが宗教は留まる。

生命は流動し、死は留まる。

「教え」とは、あなた自身、そしてこの瞬間全ての事を指す。

誰かの「教え」を反芻する事なく従い、枠にはめた時、宗教は生まれ、人々はそこに留まる。

まるで、ドラマを見るように。

そこには何よりあなたがいない。

生きて、流れているあなた自身が欠けている。

 

宗教は、お金では決して買えない心のよりどころであり、静寂をもたらすものであり、探求であり、弱さを知り、意志の無さを自覚し、新たな自分を見つけ、引き出し、再生させる道標であるのです。

そうあるべきなのです。

 

もう一度書きますが、

私は宗教を否定してはいません。

問題はそのあり方です。

 

世界や身近で起きている争いごとの元になっているのも事実で現実なのです。

何人もの命、子供の命が失われている事実。

それ程の代償が必要なのでしょうか。

 

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心の支えや、よりどころである事も事実です。

信じる事で、良い方向へと導いてきた人達がいる事も。

 

しかし、

いかに自分達が信じている宗教や教祖が正しいか。

それ以外の宗教は、どれほど間違っているか。

ネットを見れば、そのような事が沢山書いてあります。

人々の間でも同じような事が、伝聞として拡散しているのです。

 

だからこそ、

元々の教えは一つだという事を。

マスター達は皆、同じ事を唱えていることを

もう一度、もう一度、謙虚に原点に戻らないといけない事を

 

空想科学特撮のような神仏達よ

一体何を求めているのか?

ウルトラマンなら信じるが

仮面ライダーなら応援するが

それなら夢を持ち続けられる

信じ、愛せよと強制もしない

何故筋書きを幾つも作る?

偽物のウルトラマン仮面ライダー

誰も信じない

彼らは、どちらか選べとも言わない

どちらも正義の味方だ

 

関連する映画を載せてみました。

ほんの一部ですが、実話の映画もありますので、良ければご覧になって下さい。


マシンガン・プリーチャー [DVD]

2011アメリカ映画『マシンガン・プリーチャー(Machine Gun Preacher)』

元麻薬密売人サム・チルダース氏の体験談を元に描いた作品です。

洗礼を受け、信仰に目覚めた彼が、アフリカのスーダンに牧師として訪れ、内戦で苦しむ子供達を守る為に自ら銃を手に、神の抵抗軍(LRA)と戦いながら手助けをするストーリーです。

エンドロールに、本人が「もし、あなたが家族をさらわれたら行動を起こすでしょう」というような内容の話が流れます。

宗教と銃、殺す側や殺される側の苦悩が描かれた作品です。

「宗教とは何か」という事を考えさせられる作品です。

 


野のユリ [DVD]

1963アメリカ映画『野のユリ(Lilies of the Field)』

小説を元に作られた映画です。

たまたま訪れた所で、教会を建てるまでの、主人公の心の変化や、葛藤を描いた素晴らしい作品で、主演のシドニー・ポワチエ(Sidney Poitier, )が黒人俳優として初のアカデミー主演男優賞を受賞しました。

彼はデンゼル・ワシントン(Denzel Washington)との交友があり、まだまだ差別がひどかった、アメリカ社会の中での俳優としての生き方など助言していました。

この映画をTVで深夜観た当時、私は30代でしたが、引き込まれるように観た覚えがあります。

宗教という在り様を垣間見る事が出来る作品として、忘れられない映画の一つです。

 


「ハクソー・リッジ」スタンダードエディション [DVD]

2016アメリカ伝記映画。『ハクソー・リッジ(Hacksaw Ridge)』

監督の『メル・ギブソン(Mel Gibson)』は、1979年オーストラリアのアクション映画『マッドマックス(Mad Max)』で一躍スターになった人です。

物語は、第二次世界大戦沖縄戦で衛生兵(Combat Medic)として従軍した兵士の実際の出来事をベースに作られ、宗教の教えと戦争という矛盾の中、信仰を貫こうとする兵士の話です。

 

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インターネットの活用により、従来の介護保険外 (自費) の訪問介護サービスより低価格でご利用いただけます。

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宗教とは?(1)

 

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私が送った、あるメール(宗教二世のH君へ) 

 

H君へ この前は座を設けていただき有り難う御座いました。毎回素敵な人とお会いできるので私にとってはホントに楽しい一時となっております。

XXの入信の事で電話でと思いましたが、自分の意志をちゃんと伝えるべくメールで送ります。

先に結論から書きますと、残念ながらXX会に入る気持ちには、やはりなりませんでした。

もちろん忙しいからとか、面倒だからと言う理由ではありません。

何度もHさんをはじめ、まわりの方々から「やってみないと解らない」そう聞いていましたよね。

その通りです。

なにも宗教等に限らずスポーツしかり、音楽しかり、そして仕事もそうです。

少し心が揺れていたのですが、「私達の信じている宗教が正しい」あの日Aさんがおっしゃった一言で、無理だと思ったのです。

誤解しないで下さいね。

Aさんの言葉や人間性を否定しての話ではないですから。

 

私の廻りには色々な宗教を信じている人がいます。

いい人もいれば、悪い人もいます。

あの日Aさんから頂いた書き物に目を通していますと、病気を克服した話や思想の話などで、幸せになれ、頑張れ、まだまだ諦めるな、やれば出来る、そんな言葉がいっぱい出てきます。

でもどうして幸せを追い求め、諦(あきら)めず進み続けなくてはならないのでしょう?

 

宗教は幸せに導く為、目標を達成する為、正しいかそうでないかの指針そんな事の為にあるとは思っていません。

人間以外の動植物。彼らは自分自身をよく知っています。

何の夢も希望も持っていません。

ただ生き延びるため、ただ今を生きています。

だからむごく、残虐でそして、刹那で美しいのです。

 

人は何らかの宗教や指針を必要とする脳を進化によって持ってしまいました。

自然の流れ(死、生きるという事、など)を素直に受け入れられなかったのでしょうね。

世の中が荒れ、不安や恐怖が渦巻く、そんな時宗教が誕生したり、または広まっていったりしていることから見ても。

でもその結果皮肉にも数多くの、宗教が原因となる争いごとが起きているのはHさんも知っての通りです。

 

間違った宗教のせい?前にも話したとおり、どの宗教も自分たちの信ずる宗教が正しいと思っています。

 

「正しいか正しくないか」。

宗教はそんな事を決める為に、または実践する為にあるのではないと思います。

 

「正しいことを実践する」この考えが争いの元なのです。

何度もHさん達との座の中で話しましたが、何を基準に善と悪、正と誤を決めるのでしょう?

そもそもそんな線引きが宗教に必要なのでしょうか?

宗教自身が決めていいものでしょうか?

 

「謙虚になる」この言葉が私の思う宗教のあり方です。

今の不幸を嘆くなら、大変な確率で生まれた事自体に感謝し、また、自然に挑戦するのではなく、その力を認め人間の無力さを認識する事。

力・地位・お金、健康な心や肉体など持っているなら、持っていない人の立場に立って考えること、自分とは違う外見、モノの考え方などでその人の価値を決めないことなど。

頑張れ頑張れでもなく、夢や希望を叶えることでもなく、また良いか悪いかでもないのです。

「謙虚になる」そうすれば自然と行うべき事が、今やらなければいけない事が見えてきます。

 

同じ線引きを、同じ生き方を、そして同じ考え方を持つようにしてはいけないと思います。

地球上の生き物たちは様々な可能性、多様性によって進化し受け継いでいます。

人もその一部分でしかありません。

自らがその可能性、多様性の範囲を狭めることは、危険で愚かなことです。

動物や植物たちはとっくにその事を知っています。

隣に違う種類の花が咲いても良いのです

 

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HさんやXX会をもちろん否定しているのではありません。

その活動や、考え方にも共感出来るところがたくさんあります。

ただ僕はHさんやAさんとは違う、それだけです。

私の伝えたかったことがうまく書けなかったかもしれません。ごめんなさい。

今度また、食事でもしながら色々話をしましょうね!  KENPAより

 

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宗教とは?プロローグ 

あの子は空の青い色

その子は曇りのネズミ色

あの子は夕日の赤色で

その子は虹の七つ色

 

神様みんなに配ったよ

絵の具に絵筆にパレットを

 

私の心の中の色

なんだか明るい色じゃない

色づけしたのはいいけれど

いろんな絵の具をまぜ過ぎた

 

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私は宗教を決して否定する事も、価値のないものだとも思ってはいません。

私自身、弱い人間です。

折れそうになったり閉じてしまったりと、程度の差はあるかもしれませんが、助けが欲しくなる時が今でも、沢山あります。

 

物心がついた頃に受けた母からの暴力や、毎日のように聞こえる両親の怒鳴り声。

小学生時代からのイジメ。

中学時代に父はうつ病になり、回復はしたものの私は20代には家を出ました。

そして今度は母がアルコール中毒になり、入退院を繰り返し、その間実家で一緒に暮らしていた妹はそのトラウマで二人の子供を産んだ頃からうつ病を発症し、今も苦しんでいます。

私は30代でのストレスからの十二指腸潰瘍の手術、退院後しばらくして、実家の風呂場で長年の飲酒の後遺症から母が亡くなったという留守電が。

悲しむ気持ちが出てこない自分がひどく残酷な奴に思えました。

葬式では宗派の違いによる親族の争いを目の当たりにして、涙も出ませんでした。

 

40代で職場の社長からのパワーハラスメントで体に不調が現れ、検査をしてもどこも悪い所は見つかりませんでしたが、同僚の勧めで心療内科に。

仕事はクビになり、身体的な苦しさや心が持たなくなりアルコール中毒に。

毎日飲んでは寝ての繰り返しでした。

そして、そばで何の文句も言わずにいてくれた妻と子供が私の心を助けてくれました。

身体表現性障害という病気でした。

アルコールを絶ち、そして新たな仕事について3年ほどたった時、父親が病死。

もう何年も会いにも行かず、そしてお葬式にも行かなかった親不孝者です。

その後事業や家庭生活で苦しんでいた弟が、アルコールの飲みすぎによる多臓器不全で、また母と同じ場所の実家の風呂場で孤独死に。

彼とは生き方や考え方にすれ違いがあり、仲は悪くは無かったのですがほとんど交流はありませんでした。

お葬式の時、死後一週間経ってからの発見だった為、顔も白い布でぐるぐる巻かれ、そっと額に手を当て今度は泣いてしまいました。

というより、大切な何かが無くなってしまった事を涙で全て流してしまいたかったのです。

そして私はまた職場でのパワーハラスメントにあい、休職。

 

人生の中で起きる様々な理不尽な事の数々、その都度何かにすがりたいという想いに何度もなりました。

どちらかというと私自身、そもそも誰かに頼るタイプの人間でもありませんでしたし、幼い頃から他人の目をやたら気にするタイプの人間でした。

嫌という意志を示す事が出来ずに、自分を殺してもいました。

自分に対する情けなさや変えられないもどかしさ。

もしかすると、宗教にその答えがあるのではないか?

何度も親や親族間の宗教対立を見てきた私ですが、

本来の宗教の本質、教えを深く考えた事も無かったので、

色々な本を読み、訪ねてくる布教者に話を聞いたりもしましたが、

納得する答えは見つからないばかりか、不信感が募っていくばかりでした。

「信じなければ救われない」その言葉は何の助けにもならなかったのです。

あなたの今は

繰り返さない

若くても

歳を重ねても

やがて訪れる終焉の時まで

自分探しは終わらない

あなたはあなたで

あなたでしかいられない

その気付きでさえ

答えに到達は出来ないだろう

 

そもそも、なぜ疑問をいだかせ、悩ませる生物、人間が生まれたのでしょうか?

苦痛や試練から何を学び、どうしろというのでしょうか?

 

だから、意味をどうしても知りたかったのです。

生きる事、生まれた訳。

答えがあり、どんな疑問にも答えられる法則が必ずあると。

 

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物心がついた頃に受けた、母からの暴力。

毎日のように聞こえる、両親の怒鳴り声。

小学生時代からのイジメ。

中学時代に父はうつ病になり、回復はしたものの、私は20代には家を出ました。

そして今度は母がアルコール中毒になり入退院を繰り返し、その間、実家で一緒に暮らしていた妹は、そのトラウマで今も、苦しんでいます。

 

30代でのストレスからの十二指腸潰瘍の手術、退院後しばらくして、実家の風呂場で長年の飲酒の後遺症から母が亡くなったという留守電が。

悲しみの感情が出てこない自分が、ひどく残酷な奴に見えました。

葬式では、宗派の違いによる争いを目の当たりにして、涙も出ませんでした。

 

40代で職場の社長からのパワーハラスメントで、体に不調が現れ、

検査をしてもどこも悪い所は見つかりませんでしたが、同僚の勧めで心療内科に。

仕事はクビになり、身体的な苦しさ、心が持たなくなりアルコール中毒になり、毎日飲んでは寝ての繰り返し。

そして、側で何の文句も言わずにいてくれた妻と子供が、私の心を助けてくれました。身体表現性障害という病気でした。

アルコールを絶ち、そして新たな仕事について3年ほどたった時、父親が病死。

私は、もう何年も会いに行っていなかった、そしてお葬式に行く事もやめた親不孝者です。

事業や家庭生活で苦しんでいた弟が、アルコールの飲みすぎによる、多臓器不全で、また実家の風呂場で孤独死に。

彼とは生き方の考え方に行き違いがあり、ほとんど交流はありませんでした。

お葬式の時、今度は泣いてしまいました。

というより、大切な何かが、無くなってしまった事を、涙で流してしまいたかったのです。

そして私はまた職場でのパワーハラスメントにあい、休職。

今も、薬を服用し、通院しながら病気と、付き合っています。

 

そもそも、なぜ疑問をいだかせ、悩ませる生物、人間が生まれたのでしょうか?

苦痛や試練から、何を学び、どうしろというのでしょうか?

だから、意味をどうしても知りたかったのです。

生きる事、生まれた訳。

答えがあり、どんな疑問にも答えられる法則が必ずあると。

 

宗教にその答えは?

「宗教とは?(1)」へと続く

 

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